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翔「A、大好きだよ」
翔くんの甘い声で目が覚めた。
私は、なぜか翔くんのベッドで、翔くんに抱きしめられている。
服は…着てる、セーフだ。
……何が？何がセーフ？
私はバッと起き上がった。
翔「なぁA…」
「え、ちょっと、」
翔くんに手を引っ張られ、私はあっけなく翔くんの腕の中に戻った。
ぎゅっと抱き寄せられた翔くんの胸から、低い声が私の頭に響く。
翔「Aと結婚したかった…」
「え？」
翔「A……俺のものにしたいよ……」
「………っ」
翔「絶対幸せにするから…」
「………。」
翔「A……、A、起きて」
「起きてるよ？」
翔「A…、A……」
ふんわりと世界が薄れていく。
あれ、これは夢だったのか…。
翔「A」
「………？」
翔「起きた？」
「……うん」
翔「もうすぐ終電の時間だよ」
「うん」
翔「……フフッ」
あ、笑われた。
もしや私、寝言で変なこと言ったか…？
あんな夢見てたし、かなり恥ずかしい。
「……何」
翔「すごい寝起き顔(笑)」
「………っ‼」
そっちだったか。
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作者名：はつる | 作成日時：2017年1月6日 23時
