無気力なメカクシ団No.13の少女は烏野高校３年生なのです← if 【ハイキュー!!】【カゲプロ】 (ページ9)

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第４８話 (訂正しました）ページ9

嫌で、嫌でたまらない。
その人の心理を、本質を、僕は見抜いた。

大好きだったあの先生、

いつも優しくしてくれた友達のあの子、

パーティーで出会う大人、

みんな、嫌い。

__________時は過ぎて、４月。

地元の中学へ進学した僕は、新しいクラスに馴染もうともせず、
ただぼんやり窓の外を見つめていた。

青く晴れ渡った空に、薄く、白い雲が流れるように浮かんでいた。

『……………………』

また、此処もダメなのかなー……。
いやいや、こう、誰にも話しかけなきゃ近寄り難いよね。
でももう、あんなのはごめんだ。

「ねぇねぇ君、勉強できる？」

『ひ、人並み程度には…………』

び、びっくりした。
ていうか僕噛んだんだけど。
久々に他の人(屋敷の人以外)と話したからな……。
こらそこ。笑うな。

話しかけて来たのは確か…………たてやま？って先輩。
黒い髪に赤いヘアピン、赤いマフラーを巻いた、何とも特徴的な人で、

『それ、暑くないんですか……？』

「えぇっ！？………うん。
あ、そうだ！君もやらない？真っ赤な色はヒーローの色なんだよ！」

なんだそれ。

『そのうち、ね』

「えぇ………。あっ！す、数学！宿題！！」

『………』

「君！教えて………って。２年の内容はダメか……」

『いや、僕できますけど』

「えぇ！？嘘！？」

『本当です』

教えて！！と
必死な彼女は思わず笑ってしまうほど可愛らしくて。

『どこですか？』

「えぇっと……ここ、なんだけど」

『これ、１年の応用とこの公式使えば………』

____________

後に彼女は、僕の親友の１人となる。