第82話 ページ45
「……どういう事だ?」
『そもそもおかしいんだよ。
この世界の記憶に僕も、スガも、存在していないんだから。
アヤノの能力を借りて説明するけど……よっ、』
頭に映像が流れ込んでくる。
何年も、何十年も、何百年もの悲劇の記憶。
それらは一見すると同じようで同じではない。
けれども、みんなが足掻いて、もがいた先は……いつだってバットエンド。
『あの業火の事件の後で、僕は交通事故に遭ってね。
その時に此方の世界にトリップしたんだ』
「……は?」
トリップ……?
『要は次元を越えたんだよ。
それで僕がメカクシ団の皆と接触したことで結末が変化した。
……それでも悲劇は変わらないらしいね。
僕は蛇と契約を交わして、
歪んでしまったこの世界の結末を変えることにしたんだ。
それが、【目を書き替える】と【目を創りだす】。
そうして僕は書き替えた。
__この世界が滅び、皆の下に大切な人達が帰るように。
そうして皆に幸せが訪れるように__
__僕の存在していた記憶が消えるように__』
「なっ……!A!!」
『それからもう1つ。
何かを得るためには、何かを失わなくてはならない』
刹那。
ぐらりと視界が反転する。
落ちている、と一瞬遅れて悟った。
手を振るAと、崩落していく世界が視界に焼き付いていく。
まるで砂山の様に。
いとも簡単に世界は形を崩していった。
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作者名:ベルリラR* | 作成日時:2017年6月12日 16時