第81話 ページ44
『じゃー、スガ。
これから世界を消すからさ、そっちにいて』
「え?」
『時計を壊して、プログラムを作動させたら、この世界は消えるんだ。
万一のことも考えて……そっちにいれば直ぐに戻れるからさ』
「あぁ、わかった」
示された位置に立つ。
ふと違和感が脳を霞めた。
___この時計は僕にしか壊せないんだ__
なら、なんで……あいつは最初に【醒ます】で見せたときに壊さなかった?
あの状態だと、蛇の能力をフルで使うために余計なことには能力を使わない筈……。
少しでも可能性が無くなれば失敗する危険もあるって聞いたし……
「…………!」
いや、そんな筈はない。
だってAは俺と戻るって……約束したんだ。
「なぁ、A」
『うん?』
「本当に、戻るよな?
俺と、皆の居るところに!!」
『…………』
「……A?」
音もたてずに時計は壊れた。
……というよりは消えた。
どんなに力を加えたってびくともしなかったあの時計は、
Aが手をかざした瞬間に、
粉々になって、砂になって消えた。
『君は、この世界の結末を知っているかい?』
「……え」
『カゲロウデイズ……蛇が織り成す永遠の世界。
この世界の本当の筋書きはこうだよ。
"少年少女たちにより、終わらない世界は廻ることをやめた。
少年少女は未来に進み始める"
どうして、こんな結末になったか知りたい?
……それはね、
そうしてAはゆっくりと語りだした。
『カゲロウデイズ……ハイキュー!!……そして僕の"もといた世界"。
3つの世界は交わる事なく、いつも通りに進んでいた。
僕が現れる迄は、ね』
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作者名:ベルリラR* | 作成日時:2017年6月12日 16時