無気力なメカクシ団No.13の少女は烏野高校３年生なのです← if 【ハイキュー!!】【カゲプロ】 (ページ37)

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第７５話ページ37

アザミside

「………行ったか」

「よかったの？お母さん。あの子を止めなくて」

あの頃より大人びたシオンが私に尋ねる。
止めるも何も、あやつがそう望んだのだ。仕方あるまい。

小僧___菅原考支は
私が彼方の世界から連れてきた者だった。

確か……バレーボールだったか？
その球技を中心とする物語の世界。

実を言うと、涼風A__あの小娘に会わせる為に一時的に次元を繋げ、此方の世界に招いたのだ。

本人に自覚はない。
例えばいつの日だったか、あやつを団に招いた日。
宮城と東京は離れているだろう？
あの時。
あの長距離移動の際に次元を繋げたのだ。

____別の世界から出たイレギュラーを入れれば、この変な世界も変わるかもね___

その言葉は本当だった。
現に【冴える】はあいつに呑み込まれ、廻り続ける世界は終わりを告げる。

あとは、あいつが上手いことやれば良いのだが……。
どうなるのか。

「精々足掻け小僧。あの小娘は止められんぞ」

……仮に望み通り止められても、助け出せても。
お前が小娘に会うことはなくなるだろうが。