第61話 ページ23
「カノー!」
「……セトが呼んでる。キド、また後でね!」
パタリ
扉を閉めて廊下に出れば、そこにはシンタローくんが立っていた。
「引きこもり生活は終わり?」
「さぁな。……Aからの連絡がついた。
全員、リビングに集合だとさ」
冷めた顔のシンタローくんは早く来いよってヒラヒラ手を振りながら去っていった。
「みんな揃ったッスね?
エネさん、お願いするッス!」
「え、エネちゃんなの?てっきりスガくんだとばかり……」
みんなが集まったリビングで僕の予想を話せば、パソコンの中で「フフン!」とエネちゃんは胸を張る。
「私を誰だと思いですか!?
電脳世界はエネちゃんワールドです!」
「まぁ、メッセージアプリのサーバーに入ってスガとAのトークを探し出したんだけどな」
「ご主人?」
「あー、はいはい。秘密厳守だったよな。
スゴイスゴーイ」
「サーバー……もどうかと思うけどね」
むくれるエネちゃんを適当にあしらうシンタローくん、感嘆する如月ちゃん。
久しぶりに笑う顔見たな。
「で、それになんて書いてあったの?」
「主に私達への伝言ですよ!
もぅ、水くさいですよねぇ!!」
__________
8月15日、フェピールの神殿
PM.5:30
全てに決着をつける
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「まー超分かりやすく要約するとこんな感じです!」
「フェピールの神殿……?
どこ、それ?」
「ヨーロッパ州ギリシャにある神殿だな。
歴史的な価値は薄い、観光地にもなってない場所だ。」
「よく知ってるッスね……」
「どうやっていくのさ…」
「……Aがお金は出すよって」
「「流石はボンボン」」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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作者名:ベルリラR* | 作成日時:2017年6月12日 16時