第43話 ページ3
ちょうどその時の僕は、屋敷の皆を誘って遊んでいるところだった。
「お嬢様、何処に隠れましょうか?
執事長のカリア様は目ざとい方ですから……捕まらないようにしませんと」
『う〜ん……そーだね。
カリアって手加減しないもんね……』
「ちょっとぐらいしてほしいですよねぇ」
てくてく。
『あ。この部屋は……?』
「お嬢様、そこは……!」
キィ……
メイドのマリネの言葉を無視してそっと扉を開け、覗いた。
「______!」
「__。」
「____________、__!!」
「____?」
「__!」
中で、父様と叔父様が喧嘩してる。
あんな2人は見たことがない。
怖くて、硬直する僕を、誰かが抱き上げる。
「駄目ですよ、お嬢様。
そのお部屋は今、旦那様と託麻様がお話なさっていますから。」
『う、うん……』
気を取り直してかくれんぼを再開しようとしたその時。
「見つけましたよー、お嬢様。それとマリネ」
「私はオマケですか!?」
「オマケだろう?生憎俺はお嬢様が1番だからな!」
「あーはいはい。そーですね。」
『カリアのばかー!手加減してよ!』
「うぇえ!?し、しかしですねお嬢様!」
「お嬢様、許してやってください。
カリア様のことです。
きっと1番にお嬢様を見つけて後をつけていたんですよ!」
「はぁあ!?お前なんで分かるの!?」
「テキトーに言ったのに当たっちゃった……!」
『カリア……そーなの?』
「うぐっ…………。ハイ」
『カリア……………………気持ち悪い』
「グハッ」
「自業自得ですよ……」
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作者名:ベルリラR* | 作成日時:2017年6月12日 16時