第55話 ページ16
『あぁ……でも、我が主の最期は見れないか』
「どういうことですか、それ」
エネが口を挟んだ。
こいつも相当怒ってる。
『我が主はね………神と同化するのさ!』
「「「!!!」」」
『目的の為に差し出される様々な代償……我が主は僕だけでは足りなかったみたいダネ。
体には他に2匹の蛇が宿っている。
こーんなにも"白の蛇"と接触した人間は初めてだよ……。
アレの為に力が必要なのは分かるけどね!
もうこんなに教えちゃった。主様怒るかな?』
「キドを元に戻せ!」
『……オイラが放り込んだのは蛇だけだよ。
きっとあのとき、自分の思いが弱くなって蛇と同化しちゃったんだネ』
『この人間の体から蛇を抜けばイイ。
女王、貴女ならできるでしょう』
「わ、わかった……」
『それじゃ、オイラは戻るね!バッハハーイ!』
またかくん、とAの体が座り込む。
『やっと帰ってこられた……キド!?』
今度は紛れもなくAだ。
「A……お帰りなさい……」
『ただいま。さぁ、早くキドを起こすよ』
「うん、あのねっ!【写す】がキドの体から蛇を抜けば助かるって!」
『ホントに……………?それだけしか方法はない?』
「うん……」
『マリー、絶対蛇を抜いちゃダメ。
命の代わりの蛇を抜けば……キドは死ぬ』
「「!!!」」
「じゃぁ……どうすればいいのさ!」
カノがおもいっきり机を叩いた。
『大丈夫、キドは死なせない。僕を信じて。
……あんなのの後に言われてもダメだと思うけど、それでも』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
37人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ベルリラR* | 作成日時:2017年6月12日 16時