第53話 ページ14
『あ、そーだ!
オイラが姿を表した理由、話さないとね!』
その場の空気に合わない、ハイテンションで話す蛇【写す】。
『オイラは君らを救いに来た。救世主様って呼んでもらってもいいよ!』
「おいちょっとまて!
救いに来たってどういうことだよ!?」
シンタローが問う。
それはこの場の誰もが聞きたい内容だった。
『まま、慌てなーいでっ?
ちゃーんと説明してやるからさ!』
掴めないやつ。
話し方、キャラ、表情がコロコロ変わる。
それが【写す】なのかもしれない。
いろんな特技や能力が読み取られる内にそれらがごちゃ混ぜになって生まれた人格。
『ここにいるのは"黒い蛇"の少年少女達。だーけーど、此処には例外がいる。
……わかっているよねぇ?菅原孝支くんっ!』
そう。
ここにいるやつらの中で1人だけ、俺は能力を持っていない。
少し、胸が痛む。
仲間と思っているのはもしかすると俺だけなんじゃないのか……って。
あの日みんなは受け入れてくれたけど、本当は_______
『ウフフ……悩んでいるねぇ?
本当にそうなのかって………、違うんじゃないかって……』
なんでわかる?
何がわかる?
『分かるさぁ〜……君ももうすぐ、彼らと同じように能力を手にするだろう』
「え……」
「ほ、本当に………?」
『本当だとも!けれど君が手にするのは……"黒の蛇"じゃない。"白の蛇"だ』
「"白の蛇"……」
『"白の蛇"………とある物語では、白き蛇は神の使いとされ恐れられてきた』
『そーうっ!君は、神使とされる、"白の蛇"を受け継ぐことができるのさっ!』
「受け継ぐ………一体、誰から?」
『よく気づいたね、カノくん。
そう、実はもう1人……"白の蛇"の使い手がいる』
「……まさか」
『そーうっ!それがオイラの主、Aさ……』
「Aが……白き蛇の能力者」
絶句するみんな。
その表情は、みんなにとってスズがどういった
存在なのかを色濃く物語っていた。
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作者名:ベルリラR* | 作成日時:2017年6月12日 16時