無気力なメカクシ団No.13の少女は烏野高校3年生なのです←【カゲプロ】【ハイキュー!!】

第４０話 ページ44

菅原side

夜。

辺りは真っ暗で、電気をつけていなくちゃこの部屋も
何も見えないくらい暗いんだろうな。

ﾋﾟｺﾝ

シャーペンとノートの静かな音の鳴る中に、
高く小さな通知音。

それはLIMEがきたことを知らせていた。

「あれ……スズから？」


入団から早2週間。
団の連絡事項も回すということで、全員のアカウントを登録し、
グループLIMEにも入った。

そんなこんなで、俺の携帯にはスズの連絡先も入っている訳なんだけど、


「珍しいな」


連絡事項を回すのは大抵キドだ。
部活も一緒だけど回すのは大地だし。

スズからの連絡なんて珍しいし何か緊張する。



おそるおそるトーク画面を開いてみた。


苺大福命やっほ
＜苺大福命さんがスタンプを送信しました。＞

スタンプ可愛い。
ほわほわした感じのゆるーいスタンプ。


麻婆豆腐よー!
苺大福命夜遅くにごめんねー
麻婆豆腐何かあったのか?
苺大福命話したいことがあるから
苺大福命明日、アジトに来て?

麻婆豆腐わかった!
苺大福命じゃ、放課後に校門前で待ってて
麻婆豆腐りょーかい!


「話したいことか……」

椅子にもたれ掛かって呟く。

スズは自分のことについてあまり語ろうとしない。
俺は頼られてないのか？


不安が徐々に脳内をしめていく。
……でも、やらなくちゃな。


ブンブンと頭をふって無理矢理不安を振り払った。

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