無気力なメカクシ団No.13の少女は烏野高校3年生なのです←【カゲプロ】【ハイキュー!!】

第３４話 ページ38

シンタローside


「あ、そうだ！……………はい、これ」

カノが取り出したのは5枚ほどの資料。
恐らく潜入した組織から持ち出したものだろう。

「あぁ、ご苦労だった」

それを受け取ったキドが、１枚ずつ確認していく。


「…………おい」

「ん？なんかあったの？」

「……これはどうゆうことだ」

突き出された１枚の紙。
何事かと思い読み上げていく。


「……報告書。
ターゲット、凉風Aの存在を確認。
よって、徹底した監視の下、当時の事件の捜査に当たる。

事件ファイルNo.13
20xx.08 .15 所在地:xxxx
根城託麻氏、
凉風秋道氏、凉風春賀氏
両夫妻殺人・放火事件

2015.02.06
……っ、おい！これって！！」


読み終えたと同時に、なんとも形容し難い感情に襲われる。
2015年！？
2年もあいつは監視されてんのか！？


「これ……随分前だけど覚えてるよ。
凄く印象が強かったから」

「連日報道されていたからな。……まさかあいつは…この夫妻の娘……？」


カノとキドも覚えているらしい、この事件。
確か今から13年くらい前だったか。

当時の俺は6歳。
とするとAは……5歳くらいか。




どう考えても不自然でしかないあの事件。
どうして起こったのかなんて、知らない。

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