25話 ページ25
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なんだかんだあったけど、挨拶を終え別れた。
「___今日のが公式戦だったら」
静かにみんな歩いている中、影山が口開いた。
「一試合目負けたあの瞬間に終わるんだ。
全部」
「知ってる」
「そーだ、わかってんじゃねーか
そんでその公式戦…ＩＨ予選は目の前だ。
さっさと戻るぞ、今日の練習試合の反省と分析とそんで練習だ」
「あス！！！」
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『ただいまー』
家に着くと、静まり返っていた。
まだ誰も帰ってきてないのかな。
少しフワフワとした意識で二階にある自室に向かう。
疲れてるはずなのに階段があまり苦痛では無い。
『やく、もりすけ…』
連絡先の中に増えた名前。
音駒の、守護神。
どうしよ、なんかメッセージ入れようかな。
キモくないよね？
てか連絡しないのに交換した意味無くなっちゃうもんね！！
連絡していいって許可も貰ってるし…！
意を決してメッセージを打ち込む。
《お疲れ様です。
烏野のマネージャーの東雲Aです。
今日は連絡先交換してくれてありがとうございます！》
おかしくないかな。
男子とやり取りとか経験少なすぎてわかんない。
送信する手が震える。
別に夜久さんが好きって決まったわけじゃない、ちょっと気になるなって思ってるだけ。
だけ、だし……。
勇気を振り絞って送信を押す。
『あぁあああっ押しちゃった！』
スマホをぶん投げて下の階に降りる。
「ちょっとー？うるさいんだけど」
『あれっ、おかえり！』
さっきまで誰もいなかったのに母が帰ってきていた。
「ただいまって言っても返事かえってこないから寝てるのかと思ったわ」
うそ、そんなに集中してたの…。
『あはは、ちょっとね』
スマホは気になるけど、見るのはドキドキして見れないを繰り返しててなかなか二階に行けない。
ご飯とお風呂など、寝る準備を済ませてやっと自室に向かう。
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作者名：ふゆ | 作成日時：2024年2月25日 2時
