番外編1.エミリーの早とちり ページ40
トレイシーside
時間が過ぎるのは本当にあっという間で、僕達が荘園に戻ってもう一ヶ月がたった
前と変わらない毎日。
荘園のベッドで起きて、ダイニングで皆とご飯を食べて、試合に行って、皆と話して、ロボのメンテを行って、ハンターの人達に会いに行って……
当たり前が戻ってきたはずなのに、何故か嬉しくない
僕があの世界にいたのはたった十数日だった
でも、たったそれだけの日数でもやっぱり会いたくなる
｢…しょうがない、しょうがないんだ｣
今日も自分にそう言い聞かせて、いつも通り振舞っていく。
あ、そうそう。最近エミリーとよく一緒にいるんだ！
エミリーはあの世界で何も体験してなかったからね
あの世界の出来事をたまに話したりするんだ
今日は、僕があの世界に来た次の日…ロボットを探しに公園に行った人の事を話すんだ！
｢それでね、勢い余っちゃって転んじゃってね〜｣
｢はぁ…全く、貴方って人は本当に…｣
僕が転んだ時の話をすると、エミリーは呆れたようにため息をついてそう言った
さらに話は進み、イソップに納棺された時のこと
｢何やかんやあって、イソップに納棺されたんだ｣
あの世界では外在特質が少し変化していて、例えばイソップはダウンしなくても蘇生出来るようになった
…まぁ、その代わり裸で蘇生されるんだけどね
｢蘇生………蘇生！？｣
ガタッと勢いよくエミリーが立ち上がる
そして、眉を下げ怒気を含んだ声で言った
｢貴方…擦り傷を治すためだけにわざわざ自傷行為をしたの！？ いえ、そもそも彼の死者蘇生は負傷状態で蘇生されるはず…まさか、ドM！？｣
｢え？い、いや違…｣
｢なら誰かにやられたのね！？犯人は誰！？私が今からその人に毒を注射して…！｣
｢待って落ち着いてエミリー！｣
どうやらエミリーは大きな勘違いをしているようで、なんで言わなかったのよ…！ と肩をガシッと掴んで大きく揺らしながら説教をする
｢だから違うってぇぇぇ…！｣
その後、エミリーの呼び出しをくらってイソップが強制連行されて来て、エミリーがガミガミと叱るのは数分後の話
｢…と言うことなので別にダウンさせたわけじゃありませんだからその注射器をしまってください中身がドス黒いですごめんなさいお願いします｣←
さらに、納棺しても問題ないかを確かめるために、ナワーブが自ら実験体に名乗り出たことを密告すると…
｢…｣
(…あ、俺これ死んだわ)
…メスを持ったエミリーに呼び出されたのは別の話←
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←新作
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かえで - 最初から見させてもらいました〜！！所々泣いちゃいましたが…それほど良い作品ってことだな！うん！ありがとうございました！！！ (2021年11月21日 16時) (
レス) id: 84cc654938 (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - 期末テスト……あぁーー俺も明日から勉強期間だー。作者様も頑張って下さい！！！！ (2021年11月7日 23時) (レス) id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
ナワーブ推し - いつも見させてもらってます！更新楽しみにしています(´˘`＊)頑張ってください٩(ˊᗜˋ*)و (2021年11月7日 19時) (レス) @page32 id: 91b77bfbcc (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - 【湖の宝石】さん» アンケートなら答えさせていただきました！でも、なんかうわー！ってなっちゃうんですよね〜 (2021年10月25日 18時) (レス) @page17 id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - うわー！みんな帰っちゃう〜！！！！ (2021年10月24日 9時) (レス) @page15 id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
