177.複雑な感情 ページ15
カヴィンside
イソップが消えた。
いや、正確には "アレ" に吸い込まれて行った
カ｢…どういうことなのか説明してもらおうか、エミリー？｣
エミ｢どうって…貴方たちを荘園に戻そうとしているのよ｣
"見て分からない？" と言いたそうな顔をして彼女はそう言った。
油断していた…まさか、帰る方法を見つけていたとは
エミ｢フィオナに頼んで長距離ワープを生成してもらったのよ。もちろんサバイバーしか通れないからこの家の住民が間違えて入ることは無いわ｣
エミリーは直接言うことはしなかったものの、彼女が言いたいことは分かっていた
"早くそのワープに入って帰るわよ"
カ｢ダメだ、まだ…｣
エミ｢貴方に拒否権はないわよ｣
そう言うと彼女は先程イソップにしたように僕の体を思いっきり押してワープに無理やり入らせた
カ｢っぐ｣
イソ｢カヴィンさん！？貴方まで…これは一体どういうことなんですか？｣
イソップが慌てた様子で説明を求めて来るが、今はそんなことをしている暇はない。
早く…早くあのワープに入らないとまずい
ここは誰かのハンターの部屋、つまり…！
あの少しでワープに入れる、そう思った時だった
ハンターの一人である "写真家 ジョゼフ" によってワープが目の前で破壊される
ジ｢残念だけど、あの場所に戻す訳にはいかないのさ｣
カ｢…くそっ、…｣
長距離ワープが壊された、唯一あの世界に行くことが出来る方法が…
放心状態になっていると、部屋の扉が勢いよく開かれてサバイバー達が入ってくるのがわかった
｢カヴィン！イソップ！｣
｢へぇ、本当にあの方法で戻ってきたんだ…｣
｢これで他の皆さんも帰って来れますね。…良かった｣
あまりに突然の出来事で頭の整理が追いつかず、周りの声は耳に入って来なかった
何故…何故今なんだ
あと少し時間があれば…子猫ちゃん達に何かメッセージを残すことが出来たのに
イソップも僕も、素直に喜ぶことが出来なかった
荘園に帰って来れて、帰ってくる方法がわかって、嬉しいはずなのにどこか複雑で
嬉しいよりも悲しいが勝っていて
僕達は…どうすれば良いんだ？
エミ｢…｣
イ｢エミリー、ちょうど良かった。君に聞きたいことがあるんだけど…彼女を見なかったかい？｣
エミ｢あぁ、あなたの梟のことかしら？その子なら玄関に居たわよ｣
イ｢…？分かった、ありがとう｣
イ(玄関？おかしい、そこはさっき確実に確認したはず。それに…エミリーは今までどこにいた？)
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かえで - 最初から見させてもらいました〜！！所々泣いちゃいましたが…それほど良い作品ってことだな！うん！ありがとうございました！！！ (2021年11月21日 16時) (
レス) id: 84cc654938 (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - 期末テスト……あぁーー俺も明日から勉強期間だー。作者様も頑張って下さい！！！！ (2021年11月7日 23時) (レス) id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
ナワーブ推し - いつも見させてもらってます！更新楽しみにしています(´˘`＊)頑張ってください٩(ˊᗜˋ*)و (2021年11月7日 19時) (レス) @page32 id: 91b77bfbcc (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - 【湖の宝石】さん» アンケートなら答えさせていただきました！でも、なんかうわー！ってなっちゃうんですよね〜 (2021年10月25日 18時) (レス) @page17 id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - うわー！みんな帰っちゃう〜！！！！ (2021年10月24日 9時) (レス) @page15 id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
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