48.嫉妬 ページ10
イライside
ナワーブは礼花の言いつけを守らずに部屋を出ようとした。その時ちょうどAがドアを開けたため
ナワーブはドアとこんにちはをしてしまった
Aは私達の看病をしに来たみたい
手には冷えピタ
ナワーブに、ベッドに戻るよう指示を出すと
珍しく大人しくベッドに戻って行った
その後Aは私とナワーブに、慣れた手つきで冷えピタをおでこに貼ってくれた
『ナワーブ、安静にしてないと風邪が悪化するよ？』
ナ｢俺は元傭兵だぜ？この程度でくたばるわけないだろ｣
『それを世間はフラグという』
Aはとても優しい子だよ
暴れ馬()のナワーブを大人しくするすごい子でもある
そして、こうして私達の看病をしてくれている
本当に感謝しかない
『ここは荘園じゃない。怪我をしてもすぐには治らないし、風邪だってちゃんと治さないといけない』
Aはナワーブに軽い説教をすると
『欲しいものがあったら言って』
と言った。そう言うと部屋を出て行こうとした
ナ｢ならお前がここにいろよ｣
『…へ？』
ん！？ナワーブ！？
Aは当然困惑し、赤面になる
ナ｢ん？欲しいものがあってもお前がいないと言えないだろ？｣
『…そ、そうだよね！ごめんごめん/////』
私は無意識にナワーブを睨んでいた
イ｢…｣ｼﾞｰ
ナ｢どうしたんだ？イライ｣
イ｢…何でもない｣
ナワーブはイタズラっ子のようにニヤニヤと笑っていた。…なんか悔しい
私は子供がいじけたかのように布団をすっぽりと被る
…きっとこれは嫉妬なんだ
『あー、イライは目隠し取ってね？』
イ｢…えっ？｣
まさか目隠しについて言われるとは思っていなかったので、素っ頓狂な声が出る
『…だめ？』
ポッポちゃんの視界を通してAを見ると
上目遣いで近づいていた
ナ｢病人は言うことを聞かないと…な？｣
追い討ちをかけるようにナワーブが囁く
…私は渋々目隠しを外した
イ｢これでいいかい？｣
『うん。それにしても…綺麗だね♪』
…綺麗？この目が…？
単純に嬉しかった。この目を気持ち悪いと言わなかったから。救われた気がしたんだ
そのせいかな？
この目で直接見るAの笑顔は素敵だと思ったんだ
二人は未成年という若さにもかかわらず
死という苦しみを一人で抱え込んでいた
だからそんな二人を素直に尊敬するし
私は守りたいと思ったんだ
フフ…ナワーブもそう思っているんだろう？
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【湖の宝石】(プロフ) - 紫陽花の園にあるモチさん» コメントありがとうございます！誰と当たるんでしょうね…？ (2021年5月24日 7時) (
レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花の園にあるモチ(プロフ) - 主人公は誰と当たるのか....気になります！ (2021年5月24日 2時) (レス) id: f76962056b (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - umisorakoさん» コメントありがとうございます！赤点は何とか回避出来そうです…更新頑張ります！ (2021年5月22日 8時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
umisorako - コメント遅いですが、中間きついですよね…共感の嵐。更新頑張ってください！ (2021年5月22日 8時) (レス) id: 7e05f36517 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 瑠姫さん» 応援ありがとうございます！赤点だけは回避できるように頑張ります…！ (2021年5月14日 21時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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