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二十九話 ページ32






今まで大好きだったシャンクス達が、相手が海賊(同業者)なら平気で他人を殺せる人間に見えてしまったから。

海賊という、誰もが恐ろしいと感じるものとシャンクス達をイコールで結びつけてしまっていたから。


いつか私やウタもあんな風に殺されるんじゃないのかって、普段の陽気さの裏にはあの時のような残虐性が隠れているんだって、警戒してしまうから。


家族としての赤髪海賊団と、海賊としての赤髪海賊団。
それぞれを知ってしまった私は、どうすればいいか分からなくなった。


だけどそれ以上に、赤髪海賊団がどちらにせよシャンクスに嫌われてしまう事だけは避けたかった。


それは船長だからかもしれないし、父親のような人だからかもしれない。確実に言えるのは、何よりも一人になるのが怖かった。


両親を、家族を、故郷を、未来の友人を、本来の人生を海賊に奪われた。

その上、新しく貰った居場所と仲間、そして…大切な妹を失ってしまったら…



「いや!誰か、誰かーーッ!!」



人生で一番の大声を出した。
喉が張り裂けそうなぐらい叫んだ。
きっと誰かが気づいて助けてくれる、そう信じて叫び続けた。


叫んで、叫んで、叫んで。


けれど、神様は酷い。
私の日頃の行いは悪くなかったはずだ。運だって、恵まれているわけじゃなかったけど良くないわけでもない。



「おい、周囲の状況は?」

「問題ありません。そもそも、気づかれたとしても誰も見向きもしないでしょう」

「だろうなァ。くくっ…ハハハハハッ!!残念だったなァ?勇気を絞り出した声は誰にも届かず無念の死!!可哀想になァ!」

「ぅぅ…っ」

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マシロ_mashiro(プロフ) - 太陽さん» コメントありがとうございますm(*_ _)m 大学生活も落ち着いてきたのでまた書き始めました。ゆっくりではありますが更新頑張ります! (4月12日 9時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - ぴよラムネさん» コメントありがとうございます!こちら白ひげ海賊団ルートとはまた一味違った海軍ルートとなっております。なるべく早く更新出来るよう頑張ります! (4月12日 9時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよラムネ(プロフ) - コメント失礼しますー!私を見て欲しかったを読みたくなって探してたらこの作品に出会いました!!別ルートがあったなんて…!更新頑張ってください!続き楽しみにしてます!! (4月12日 0時) (レス) id: 4c4725f70b (このIDを非表示/違反報告)
太陽(プロフ) - 更新されてる!!めっちゃ待ってました(●´ω`●)更新がんばってください! (4月12日 0時) (レス) @page36 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - シアナさん» コメントありがとうございます!大変お待たせしてしまってすみません。ストックが少ないので前より更新ペースは落ちますが、これからも本作品をよろしくお願いします(*´▽`*) (4月11日 21時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マシロ_mashiro | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年9月3日 16時

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