白ひげさん家のマインクラフター

三十三話 ページ33

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｢もうっ……エースさんなんて知らない！！私家出するもん！！！｣

｢あ！おい待てA！！｣


今決めた。私A、家出します！！







と、なった原因は一言で言えばエースさんが私の楽しみにしていたサッチさん特製のデザートを食べてしまったからだ。


たかだか食べ物ごときで何をそんなにと思う人もいるかもしれないが考えて欲しい。



『三時のおやつ〜〜サッチさんのケーキ〜♪♪』



わざわざ食後のデザートではなく三時のおやつとして取っておいて、‘‘A’’と書いた紙をデザートのそばに置きさぁいざ食べよう！としたら……！！



『うんめェ〜………げっ』

『…エースさん？そのケーキはどうしたんですか？』

『いや、その…』

『説明して貰えますか？？？』



何故か食堂でバクバクと私のデザートを食べているエースさん。しかも私の顔を見た瞬間｢あ、やべっ｣みたいな表情をしたのだから確信犯だったのだろう。


食べ物の恨みは怖いというように、流石の私も切れた。
人間の三大欲求の一つである食欲、それを他人に邪魔されるなど決して許される行為では無い。


そこで、家出するにあたって考えなくてはいけないのはここは船の上だということ。


普通に船内で隠れようとすればこの船は数百人をあっさり超える人数が乗っているのだから、見聞色の覇気？とかを使えば簡単に見つかってしまう。


ならば船よりも遠くへ遠くへと逃げて隠れてしまえば良い。



｢となると手段は…アレが良いな｣



食いしん坊のエースさんも家出騒動となればさすがに懲りるだろう。しばらくしたらひょこっと出てきて許そう。

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