白ひげさん家のマインクラフター

十八話 ページ18

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航海術も知らなければ能力もまともに使えない。
私にあるのはなけなしのアイテムと白ひげさんから与えられたこの個室のみ…。


はぁ、とため息をつきながら私に出来る事…つまりクラフトを限られた資源で何を作るか慎重に考えながらやっていく。


まずは作業台とかまどを設置して作業台でチェストを作る。チェストを隣に置いたら鉱石類はそこに収納し再び作業台に向き合う…が、残念ながらこれ以上作れそうなものはない。



｢仕方ない、誰かに聞いてみるか…｣



渋々仕事を貰いにパイナップルさん……じゃなくてマルコ？さんに何か出来ることがないかと聞きに行ってみた。



｢…仕事？｣

｢はい。一応この船に乗る以上何らかの仕事はしないとなぁと思いまして｣

｢とは言われてもなぁ…｣



意外な事に白ひげ海賊団の皆さんは一応私を私の意思に反して無理やり乗せた(というか誘拐した)自覚はあるようで、航海に連れ出した挙句働かせるのはちょっと…と思っていたらしい。


けど上げ膳据え膳なのは日本人の私には耐えられない。
そう、日本人は世界から見ても働きすぎ、オーバーワーカーなのだ。


必死に何か、何か仕事を…！！と頼み込んだ結果渋々 ｢なら親父にくれたポーションとやらの予備を…｣ と言ってくれたのでネザーへ行ってきます！



｢食料、水、暗視のポーション、耐火のポーション、丸石……よしっ、準備万端。いざ！オープン！｣



最小サイズのネザーゲートを作成し火打石と打ち金でゲートを開通させる。


目標はガストの涙とネザーウォート、欲を言うならもっと色々欲しい！けど、重要なのは最初の二つだから後半のは取れたら取るという事で。


暗視のポーションと耐火のポーションを飲み干し完成したゲートへ飛び込むと視界がグニャリと歪み、その歪みがだんだん直ったかと思うと…。



｢おぉ、やっぱりいつ見ても凄い…｣



さ〜て、たっくさん集めるぞー！
初めての仕事に少しはしゃいでいた私でした。

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