四十七話☆ ページ13
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狙われたサッチとティーチ、床に落ちている悪魔の実。
襲撃者の目的は悪魔の実と見て良いだろう、だが仮にAが犯人なのだとしたらマルコの脳内には一つ疑問が残っていた。
Aは既に‘‘ツナツナの実’’を食べた悪魔の実の能力者だ。今更他の実に手を出した所で本人には何のメリットも見出せないはずだと言うのに…。
能力に興味が無いなら金だろうか?だが金銭的に余裕が無いという話は一度も聞いたことがない。
…何かがおかしい、やはりAはやってないのではないか、嵌められたのでは無いか?もしそうなら現状怪しいのはティーチだが、それだと家族を疑う事になる。だが、そうでないとAが……
(…っ、どちらにせよ、犯人はAかティーチのどちらかの可能性が高い)
身内でなければ、油断をしていなければ、自身と同じ隊長であるサッチが簡単に背後を取られるはずがない。どうして家族を疑わなければいけないんだと、マルコの心の奥底でどろどろとした感情が溜まっていく。
「ナースを呼んで来ましたッ!」
「サッチ隊長から離れてください!……まだ、息はあります。ですが状態が非常にまずいです。すぐに手術と輸血の準備を!」
「頼む…サッチを助けてくれ…っ」
その後、食堂に到着した医療班の懸命な治療により二人とも一命は取り留めた。だが比較的軽傷で意識があったティーチに対し、意識不明の重体だったサッチに関しては傷が深く、いつ目が覚めるか分からないと診断されてしまった。
「Aは俺の部隊の副隊長だ。…俺が責任を持って捕らえるよい」
「だったら俺も行かせてくれ。サッチは、昔世話になったやつなんだ。…それに、俺も真実を知りてぇ」
「マルコ隊長、アンタは白ひげ海賊団の実質ナンバー2だ。右腕が不在じゃあこの船が困るだろ?エース隊長と俺が行ってくるぜェ」
その後、消えたAを探し捕らえるためにマルコは船を離れようとしたが、マルコの不在は逆に困るとの主張により、代わりにエースとティーチが捜索に向かうことになった。
エース専用のストライカーに乗って船を出発した二人を見送ったマルコは医務室へ向かった。
サッチは未だに、目を覚まさない。
「…あれ?なぁ、サッチ隊長の悪魔の実知らねぇか?」
「いや、知らないな…。……後で隊長達に伝えておこう」
それと同時に、悪魔の実が消えた。
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マシロ_mashiro(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます!やっぱり仲違いしたままは後味が悪いですもんね。最後までご愛読ありがとうございました(*´▽`*) (5月8日 7時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - コメント失礼します! 一気読みしてしまいました。最終的にそれぞれの、気持ちを話し合って和解できて良かったなって思いました。とても、面白かったです!! (5月7日 23時) (レス) @page50 id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 文ストオタクの一般人さん» 過保護になりすぎないように執筆していたはずなのにいつの間にか…妄想って怖いですね笑、どんどん拡がっちゃいます。ご愛読ありがとうございました! (2023年3月14日 16時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 皆過保護だけどマルコがwwめっちゃ良かった!、、、です! (2023年3月14日 8時) (レス) @page47 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 桔梗さん» そう言っていただけると執筆したかいがありました!最後までお付き合い頂きありがとうございます!! (2023年2月10日 18時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マシロ_mashiro | 作者ホームページ:http:
作成日時:2023年1月7日 15時