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三十話 ページ32






「えっ…で、でも」

「大丈夫だよ!毒は無いし、お土産に持ってきたんだ!」



いいからいいからとグイグイ押し付けてくる妹の目は全く笑っておらず、どう考えても何かしらの罠である事は私にも理解出来た。


それに目の前にある果物はどう見ても普通のものではなく、おかしな色におかしな模様、これで問題ないと言えるウタはおかしくなってしまったのだろうかと本気で疑ってしまう。



「ご、ごめんねウタ、私は」

「そっか…それじゃあ仕方ないよね」

「ウタ?」






ウタは私が完全に拒否しコレを食べさせるのが不可能だと分かると深呼吸をし息を深く吸い込みそして__






(あ…これ、まずい奴だ)




これからウタがとるであろう行動。長年一緒に居た私は瞬時に察することが出来たけど体が動くことは無く…。





「この風は〜〜♪♪」




何年も、何度も、あの船で聞いた歌声が聴こえた瞬間私の意識は闇に落ちて行った。






____






Aが眠りについた後もウタはAの傍に座り歌い続け、一番の歌詞が終わった所でウタは歌うのを辞め次の行動に移した。


Aの部屋をガサゴソと漁りハサミを取り出すと例の果物を力任せに同じ部分を何度も何度も切り刻み、その果汁をAの口の中に流し込む。



「…げほっ………こほ…」



意識がないため若干噎せるが、ゴクンと飲み込んだのを確認するとウタはAを肩に抱えてシャンクス達が待っているであろう甲板へと向かった。



「すぐにレッドフォース号に帰れるからね、A」


(これでもうAは海に飛び込んで逃げたり出来ない。ずっと一緒だよ)

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マシロ_mashiro(プロフ) - 雪さん» ウタの姉ポジって結構流行ってたので「またか…」って思われないか不安だったんですが、そう言っていただけて嬉しいです! (2023年3月31日 23時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - イベントに参加していただいてありがとうございます‼うたちゃんのお姉ちゃんポジ結構好きなので読めて嬉しいです‼もう夢主ちゃんの心の叫びがすごく心に刺さって泣いちゃいました‼すごく面白かったです‼ (2023年3月31日 23時) (レス) @page44 id: 7fdb052437 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 白音さん» 他サイトの方は更新遅れて本当にすみません!!現在七割ほどは完成していますのでもうしばらくお待ちください! (2023年1月5日 7時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
白音 - 他サイトの方から見てました!そちらの方の更新も楽しみに待ってますね〜 (2023年1月4日 23時) (レス) @page40 id: 233ae7acb4 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 桔梗さん» 慣れない愛され?を書いたらちょっと精神年齢が幼くなっちゃいました笑。実はそろそろ溜めてた分が無くなるので更新速度は遅くなりますが、その分彼等との交流を執筆出来たらな〜って思ってます。 (2023年1月4日 20時) (レス) @page40 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マシロ_mashiro | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2022年12月18日 17時

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