・☆ ページ39
・
その後は二人で食堂に向かってサッチさんの料理を食べて、ナースさんと一緒にお風呂に入った。
赤髪海賊団で女の人は私とウタしかいなくてお風呂は別々で済ませていたから誰かと入るのは本当に久しぶりで、誰かに洗ってもらったりするのも悪くないなぁと思った。
そして夜。私は女の子だからって部屋を与えられていてそこで寝る事になっている。一人で寝るのは前からやっていたことだから慣れっこだ。
…慣れてる、けど
_____
「ふぅ……」
ほとんど一日中仕事に取り組んでいたマルコはやっと一段落がついたと息を吐き、サッチから差し入れで貰ったコーヒーを一杯口に入れた。次の島までまだ数日あるので余裕はあるが、仕事というものは早めにやっておくに越したことはない。今夜も徹夜かねぇと再び書類を手に取った時だった。
…コンコン
「ん…?」
静まり返った空間に響く控えめなノック音。はて誰だろうかと考えてはみるが思い当たる節は全く無く、頭に疑問符を浮かべながら扉を開けると、確かに音がしたはずなのにそこには誰もいなかった。
(…疲れてるのかねぇ)
まぁいいと体の向きを部屋へ変え仕事の続きをしようとした時、突然後ろからくいっと何かに服を掴まれマルコは動きを止めた。やっぱり誰かいたのだろうか?ゆっくりと振り返り声の主を確認すると、自身の足元に居たのはAだった。
「A?どうしたんだよい、またこんな時間に…」
「んとね…あのね…え、と……っひ、一人じゃ…寂しくて………だめ?」
マルコを掴んでいる方と逆の手はリボンでマルコの胴体と繋がれており、Aから何がなんでも一緒に寝てやるという意志を感じたマルコはひょいとAをだっこするとそのままベッドに直行した。
仕事?んなもんよりAが優先に決まっているだろう。
「明日からも一緒に寝るか?」
「…うん、ねる。マルコと一緒、あったかいね」
眠気に限界が来ていたのか、ベッドに潜らせて布団を被せると目はうつらうつらとし始め、マルコの胸元にぎゅっと抱きついたまま眠ってしまった。
「…こりゃあ、抜け出せねぇなぁ」
まぁ、仕事も大方片付いたしたまには早めに寝てもバチは当たらないか…と、Aを撫でながらマルコも目を閉じるのであった。
この日から毎日Aはマルコの部屋で一緒に寝るようになり、その影響でマルコもきちんと睡眠を取るようになったため他の者から裏で感謝されているのは別の話。
1047人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マシロ_mashiro(プロフ) - 雪さん» ウタの姉ポジって結構流行ってたので「またか…」って思われないか不安だったんですが、そう言っていただけて嬉しいです! (2023年3月31日 23時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - イベントに参加していただいてありがとうございます‼うたちゃんのお姉ちゃんポジ結構好きなので読めて嬉しいです‼もう夢主ちゃんの心の叫びがすごく心に刺さって泣いちゃいました‼すごく面白かったです‼ (2023年3月31日 23時) (レス) @page44 id: 7fdb052437 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 白音さん» 他サイトの方は更新遅れて本当にすみません!!現在七割ほどは完成していますのでもうしばらくお待ちください! (2023年1月5日 7時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
白音 - 他サイトの方から見てました!そちらの方の更新も楽しみに待ってますね〜 (2023年1月4日 23時) (レス) @page40 id: 233ae7acb4 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 桔梗さん» 慣れない愛され?を書いたらちょっと精神年齢が幼くなっちゃいました笑。実はそろそろ溜めてた分が無くなるので更新速度は遅くなりますが、その分彼等との交流を執筆出来たらな〜って思ってます。 (2023年1月4日 20時) (レス) @page40 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:マシロ_mashiro | 作者ホームページ:http:
作成日時:2022年12月18日 17時