二十一話 ページ24
早く、早く荘園に返してくれと願い続けていると、突如その場にいた全員が謎の光に包まれる。
あまりの眩しさに思わず目を瞑ってしまい、次目を開けた時にはそこは永眠町が広がっていた。
「帰って…きた…のか」
「そ、そうだ。美智子さん!早く投降を!」
早くエミリーに見て治してもらおうとノートンは美智子を急かし、美智子も慌てて投降する。
これで助かったんだと安堵から全員がその場に座り、笑みを浮かべた。
_____
「っ……」
…何処だ、ここ………俺は確か、あの鬼の攻撃でダウンして……それで………あの後、どうなった?
「ナワーブ!!」
「…えみ、り…?」
エミリーがここに居るということは、俺達は無事に荘園に戻って来れたって事なんだろう。
最後の方の記憶が曖昧だが、重症だったってのは理解出来る。その証拠に俺の腕に輸血用の管が通っているのが視界に入るし、服を捲れば腹に包帯が巻かれている。
「そうだっ……イライは、」
「彼ならとっくに目を覚ましてゲームに復帰しているわよ」
他の皆も既にゲームに参加してるわ。
貴女、二日間も眠っていたのよ?
エミリーは呆れたように溜息をつきながらそう付け加えた。申し訳ない気持ちはもちろんあるが、あの状況ではあの判断が最適だった。それが分かっているからエミリーもこれ以上何も言わないんだろう。
「あー……悪かった」
「悪いと思ってるのならもう無茶はしないでちょうだい」
ほら、と促されるまま視線をテーブルに移すと、そこには花やら果物やら見舞いの品が沢山置かれていた。
中には‘‘
「早く元気な姿を見せなさい。皆泣いて喜ぶわよ」
「そうだな。…んじゃ、今夜は肉だな!」
「ダメよ。病み上がりでしょ」
「良いじゃねぇか別に!」
「医者命令よ」
「良かった…ナワーブ、目が覚めたんだってね」
「あぁ、私もさっき知ったところなんだ」
「早く美智子にも伝えねばならんな」
こうして嘘みたいな体験をした俺たちは元の日常に帰ることが出来た。結局アイツらがどうなったのか…俺達に知る術は無いが、きっと無事だろう。…そう、信じている。
fin.
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マシロ_mashiro(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!でもこの小説完全に更新停止しちゃってるんですよね…。なので、タイトルをそのままGoogle等で検索すればpixivの方が出てくると思うので、pixivの方は完結しているので続きを見たい場合はそちらを閲覧お願いしますm(*_ _)m (2023年1月1日 21時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - やべえ、、、、こうゆうの避けてたけどおもろい (2023年1月1日 21時) (レス) @page20 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - あぁ!良かった!!最初のは読んでいたのですがどうしても心配になってしまいまして、、、!すみません、、、湖の宝石さんの作品どれも大好きです!更新楽しみにしております! (2022年9月10日 15時) (レス) id: 5ee2b54502 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 夢喰さん» あ、それ私の作品なので大丈夫ですよ。最初にも書いた通りこれはpixivで書いたものを占ツクにそのままほぼコピペしたものなので (2022年9月10日 15時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - このにたような、いえ、ほぼ同じお話を読んだ事があるのですが、、、大丈夫です?これ (2022年9月10日 15時) (レス) @page10 id: 5ee2b54502 (このIDを非表示/違反報告)
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