二十話 ページ23
ナワーブが炭治郎の日輪刀を持っているとはいえ、剣術に関してはど素人。
それは杏寿郎も見て理解しているため時間は稼げても猗窩座を殺すことは出来ないだろうと思っていた。
だが、ひょっとしたら夜明けまで耐え太陽光でなら殺すことが出来るのでは、とも思っていた。
(もし本当に彼らが危険になればすぐに助けに行こう)
そして十数分後、狙い通り夜明けまで残り五分を切っていた。
「ほ、本当に夜明けまで…」
「いや、緑の少年の様子がおかしい。恐らく武器がもう無いのだろう」
「そんな、ならあの人たちが!」
「落ち着くんだ竈門少年。必ず絶好の機会はやってくる。冷静に待つんだ」
炭治郎は今すぐにでもあの戦場に飛び込見たいと思ったが、今の自分は日輪刀を所持しておらず最初の攻撃で反応出来ていなかった時点でやはり足でまといにしかならないと必死に感情を押し殺す。
そして夜明けまで一分を切った時、彼らは動いた。
ノートンの後ろの木に長距離ワープが生成されイライを連れて飛び込み、美智子は赤黒い煙を残してどこかへ消えてしまった。
一瞬血鬼術かと勘違いしたが鬼なら人間である自分達を助けるような真似はしないだろうし、禰󠄀豆子のような人間を襲わない鬼の可能性もあると考え自分を落ち着かせる。
最後にナワーブが信号銃を猗窩座に向かって撃ちワープに駆け込んだ所で杏寿郎は動いた。自身の日輪刀を手に取り抜刀、そして壱ノ型で横から猗窩座の頸を捉える。
「っがぁ゛!」
「ぐ……っ逃がさん!」
猗窩座は完全に油断していたためもろに刀を食らうが流石は上弦、刃は頸に数センチ刺さるだけで飛ばすまでとは行かなかった。
たが夜明けが近い今ここで押さえつけるだけでも問題ない。杏寿郎は再び刀に力を入れ必死に押し込もうとする。
「くそっ、夜明けが…離せえええ!!!」
「お前は…ここで…必ず倒す!!」
刀が刺さっていたとしても両手両足は動くため猗窩座は右手を大きく振り上げ杏寿郎へ拳を振り下ろすが、杏寿郎は片手でそれを受け止める。
「なっ…」
「うおおおおあああああ!!!」
瞬間、杏寿郎の顔に炎のような痣が現れさらに力が込められる。そしてついに__
ザシュッッ!!
頸に完全に刃が通り、猗窩座の頸は少し離れた所まで勢いのまま飛ばされる。
「はぁ…はぁ…」
「頸を…斬った…!!勝ったんだ…!」
その後猗窩座の体は少しずつ崩れ始め、完全に塵となって消えた。
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マシロ_mashiro(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!でもこの小説完全に更新停止しちゃってるんですよね…。なので、タイトルをそのままGoogle等で検索すればpixivの方が出てくると思うので、pixivの方は完結しているので続きを見たい場合はそちらを閲覧お願いしますm(*_ _)m (2023年1月1日 21時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - やべえ、、、、こうゆうの避けてたけどおもろい (2023年1月1日 21時) (レス) @page20 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - あぁ!良かった!!最初のは読んでいたのですがどうしても心配になってしまいまして、、、!すみません、、、湖の宝石さんの作品どれも大好きです!更新楽しみにしております! (2022年9月10日 15時) (レス) id: 5ee2b54502 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 夢喰さん» あ、それ私の作品なので大丈夫ですよ。最初にも書いた通りこれはpixivで書いたものを占ツクにそのままほぼコピペしたものなので (2022年9月10日 15時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - このにたような、いえ、ほぼ同じお話を読んだ事があるのですが、、、大丈夫です?これ (2022年9月10日 15時) (レス) @page10 id: 5ee2b54502 (このIDを非表示/違反報告)
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