十九話 ページ22
力尽きたかのように倒れたまま動かないナワーブを見て不審に思ったノートンがナワーブの体をゆさゆさと揺らしても反応がない。
気のせいだと思いたいが鉄のような匂いと苦しそうな息遣い、流石におかしいと思ったノートンはナワーブの体を仰向けにした。
美智子も異変に気づき一緒に確認するとナワーブの体からは血が出ており、何故かダウンしているのだと状況を理解するのにそう時間はかからなかった。
ナワーブが見落としていたのは長距離ワープの効果だった。長距離ワープは祭司以外のサバイバーが通った際その移動距離に比例して残像が残り、ハンターにそれを攻撃されると本体に直接ダメージが言ってしまうのだ。
つまり、猗窩座はナワーブを殴ろうとしてワープ事残像を殴ってしまい、そのダメージがナワーブに直接伝達することによってダウンしてしまったのだった。
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さて、場面は変わりナワーブの考えていた保険。彼は最初に美智子に庇われた後炭治郎の元で待機していた。
自分の役目は…強き者は弱き者を助けなくては行けない。そう母親に教わった。
だが今はどうだ?目の前に上弦の鬼がいるというのに鬼殺隊でもない一般人に庇われ守られているのが現実だ。
保険…基 炎柱 煉獄杏寿郎は己の不甲斐なさに怒りを感じながらナワーブ達の戦いを見ていた。
(呼吸は…当然だが使ってないな。着物の女性以外は顔立ちからして海の向こうから来たのだろうか)
何故か猗窩座との戦いに食らいついているナワーブ達に疑問を持つが、分からないことは考えても無駄だと話を終わらせる。
その時だった。
カキン…ッ!という高い音がなったかと思うと同時に美智子の体が黄色く光り、猗窩座の攻撃を受け止めた。
人が光ると言うだけで説明不可能な状況だと言うのに、美智子は素手で受け止めたのだ。
これはハンターの特質『興奮』を使用したのだが、そんな事を知る由もない杏寿郎はただでさえ大きな目をより一層大きく開いて酷く驚いた。
「よもや…」
「れ、煉獄さん。彼らは一体何者なんですか?」
ナワーブによって治療された炭治郎は体力も回復しいつでも動けたが、彼らの連携を崩す訳には行かないと判断したため杏寿郎と同じく動けずにいた。
「…分からないな。だが、只者では無いだろう」
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マシロ_mashiro(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!でもこの小説完全に更新停止しちゃってるんですよね…。なので、タイトルをそのままGoogle等で検索すればpixivの方が出てくると思うので、pixivの方は完結しているので続きを見たい場合はそちらを閲覧お願いしますm(*_ _)m (2023年1月1日 21時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - やべえ、、、、こうゆうの避けてたけどおもろい (2023年1月1日 21時) (レス) @page20 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - あぁ!良かった!!最初のは読んでいたのですがどうしても心配になってしまいまして、、、!すみません、、、湖の宝石さんの作品どれも大好きです!更新楽しみにしております! (2022年9月10日 15時) (レス) id: 5ee2b54502 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 夢喰さん» あ、それ私の作品なので大丈夫ですよ。最初にも書いた通りこれはpixivで書いたものを占ツクにそのままほぼコピペしたものなので (2022年9月10日 15時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - このにたような、いえ、ほぼ同じお話を読んだ事があるのですが、、、大丈夫です?これ (2022年9月10日 15時) (レス) @page10 id: 5ee2b54502 (このIDを非表示/違反報告)
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