十七話 ページ20
また、一応自分たちには保険があるのだから一か八かの賭けに全てをかけても良いのではないかとナワーブは思い始めていた
『ナワーブって全然私達に頼らないよね。そんなに足でまといなの?』
『俺達だって自分で脱出ぐらいできる。本当にナワーブは俺たちを信頼してるのか?』
(違う。俺はあいつらを信頼している。心も許している。だから俺はアイツらに尽くそうとした。でも、間違いなんだよな…無茶に付き合わせても良いんだよな?)
「…ふう。ノートンとイライ!お前らは長距離ワープを繋いで逃げろ!!美智子は裏向きカードで瞬間移動に変えてフィオナの元へ行け!俺もすぐ向かう!!」
ナワーブがくだした判断、それは『逃げる』というものだった。まぁその判断は現状最も妥当なので三人とも受け入れたが、美智子だけは一つの疑問を持っていた
「どうしてうちの人格を…」
ナワーブ達が知っている美智子の情報は特質を『興奮』にしていたということのみで、内在人格に関する情報は何も無かったはずだ。強いて言うなら優鬼の時は板当てや特質によるスタンが多いためスタン対策の人格を持ってきている事ぐらいなら分かるだろうが、何故裏向きカードを持っていると見抜いたのか分からないでいた
「なんとなくだよ。普段の試合だったから確実に右下だろうし、わざわざ優鬼用の人格を持ってくるとは思えなかった。それだけの話だ」
「…」
(何の話だ?)
実際ナワーブの勘はある意味当たっており、元々美智子は優鬼をするつもりはなかったのだ。しかし試合が始まってからスタンキャラ多くて面倒…疲れそうだなぁと思ったのが半分、永眠町に思い出があるためたまには感傷に浸りたかったのが半分、そんな理由で急遽優鬼をする気になったのだった
(そもそも、優鬼ならリッスンを持ってくるんだよ)
(磁石で獣の檻が付いてるのを確認出来たし、その時点で何となく察したけどね。普通は人格0か耳鳴りだけって場合が多いから)
ナワーブとノートンはそれぞれ何らかの根拠があって美智子の考えを見抜いていた。その観察力は本当にサバイバーの中でもずば抜けている。どんな場合でも冷静に状況を見て判断する。ナワーブは戦争で、ノートンは落盤事故で。それぞれの事情で死と隣り合わせだった彼らから出来る芸当なのだ
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マシロ_mashiro(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!でもこの小説完全に更新停止しちゃってるんですよね…。なので、タイトルをそのままGoogle等で検索すればpixivの方が出てくると思うので、pixivの方は完結しているので続きを見たい場合はそちらを閲覧お願いしますm(*_ _)m (2023年1月1日 21時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - やべえ、、、、こうゆうの避けてたけどおもろい (2023年1月1日 21時) (レス) @page20 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - あぁ!良かった!!最初のは読んでいたのですがどうしても心配になってしまいまして、、、!すみません、、、湖の宝石さんの作品どれも大好きです!更新楽しみにしております! (2022年9月10日 15時) (レス) id: 5ee2b54502 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 夢喰さん» あ、それ私の作品なので大丈夫ですよ。最初にも書いた通りこれはpixivで書いたものを占ツクにそのままほぼコピペしたものなので (2022年9月10日 15時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - このにたような、いえ、ほぼ同じお話を読んだ事があるのですが、、、大丈夫です?これ (2022年9月10日 15時) (レス) @page10 id: 5ee2b54502 (このIDを非表示/違反報告)
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