【第五人格】【鬼滅の刃】電車に乗っただけなのに

十六話 ページ19

｢…おい鬼さんよ、聞いただろ？もうすぐ夜明けだってよ。逃げなくていいのか？｣

｢ふん、お前ぐらいであればすぐに殺せる。安心しろ｣

((問題は…))


猗窩座の問題点はナワーブを殺すのは容易いがその代わり無惨から下された命令をこなせなくなる点。ナワーブの問題点はサバイバーは五分間生き残れるがハンターである美智子やその他の人々が死ぬ可能性がある点

もっと詳しく言えば、そもそも猗窩座が無限列車にわざわざやってきたのは無惨から柱を殺すように言われていたからである。にもかかわらず途中でナワーブ達という邪魔が入り、今にも夜が明けようとしていた


対するナワーブ達は後五分耐えるだけで良く、サバイバーはダウンしてから失血死するまで六分かかるという点から日が昇るまでは耐えれるだろうと考えていたが、この作戦は大きく分けて二つの問題点があったのだ

一つ目はまずその作戦の前提条件として、『荘園に戻る条件が夜明けまで耐えること』である必要があったのだ。当然だがナワーブ達はバグでこの世界に飛ばされたため帰る条件など知らない。

ただ、何となく勘で全員がそうだろうと思っているだけなのだ。荘園に戻れれば死ぬことも無く、傷の治りも早いため確実に助かるがもし条件が違った場合、ダウンしたサバイバーは確実に死んでしまうだろう


二つ目は一つ目に関連した話だが、サバイバー出ない美智子や炭治郎達、その他の一般人は当然だがそんな特殊能力など持っていない。起死回生のチャンスなど一ミリもないのだ

過去に仲間を裏切ってしまったナワーブはその反動からか異常なほど仲間を大切にし、自分を犠牲にしてまで守ろうとする。しかしそれは『傷ついても治るし失血死しても飛ばされても生きれる』という大前提があるからであり、ナワーブも人間なのだから死にたくはない

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