十五話 ページ16
｢ウィリアム、荷物はまとめ終わった？｣
｢おう！で、今からAの実家？に行くんだよな？｣
｢そうよ。今日からそこで住むことになるからね。後ナワーブ達にも会えるわよ｣
そう、今日は遂に実家に住む場所を移す日。ナワーブ達三人とは約一ヶ月間ほとんど会えてなかったから実は何かやらかしていないか、両親やご近所さんに迷惑をかけていないかかなり心配だったのだ。
しっかり者のイライがいる間はまだ大丈夫だとは思うけど、ナワーブとノートンを二人っきりにするとすぐ喧嘩しちゃうからね…。
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＿＿＿＿
｢ナワーブ！イライ！ノートン！お前ら久しぶりだなぁ！｣
｢よ、ウィル。元気そうで良かったぜ｣
｢一応聞いておくけど変なことしてないよね？男女が二人っきりで生活なんて何が起こるか｣
｢してねぇよ｣
｢まぁまぁ皆、久しぶりの再会で喜ぶのは良いが一旦落ち着こう｣
たった一ヶ月、直接会うことはほぼ無かったとはいえ定期的に連絡はとっていたけれど、やっぱりなんかこう…四人みたいに嬉しさから生き生きしてくる気がする。
｢三人共、変な事はしなかった？｣
｢それは心配いらないよ。私がしっかり面倒を見たからね｣
そう言って苦笑いをするイライを見たところ、多分相当苦労したんだろうなぁ…。両親にはナワーブとノートンが軽い問題児だって事は説明して無かったし、二人が喧嘩しそうな時は仲立ちを担ってたんだと思うと自分の事でもないのにちょっと申し訳なく思ってしまった
｢ありがとう。これからは私もいるから大丈夫だからね｣
｢はは、Aがいれば百人力だよ｣
｢げ…そうじゃん。コイツが居たらもっと自由が奪われる｣
｢ふふ、ウィリアムのように教育してあげましょうか？｣
半分冗談でそう言えばナワーブは冷や汗をダラダラと流して ｢え、遠慮しておく…｣ と呟いた。そりゃあそうだろう、一度ウィリアム教育作戦を実行している時の現状報告として実家に手紙を送らせているのだから、あれを見ているナワーブはあの教育の恐ろしさを知っている。
｢じゃ、良い子にね？｣
｢ぐぅ…！…分かった｣
ふふ、最近ナワーブの扱いが上手くなってきた気がするし、これからは家事を覚えさせてどんどん手伝いをさせよう。食べ物与えとけばナワーブはなんとかなる。
(嫌な視線……何考えてんだアイツ)
(ナワーブ、君だいぶ舐められてるよ)
(分かるよA、ナワーブって扱いやすいよね)
続く
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【湖の宝石】(プロフ) - シロツメココロさん» 今作でも可哀想なリッパーです(白目)今作は『祖母推し』とは全く違う出会いにしてみました笑。キャラの登場はもう少しサクサクする予定で、シリーズ2〜3ぐらいになる予定ですのでよろしくお願いします(*ˊᵕˋ*) (2022年8月5日 10時) (
レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
シロツメココロ(プロフ) - リッパーを煽るなw 新作おめでとうございます！ 少し懐かしいなぁと思いながら楽しく読ませてもらいますね！ (2022年8月5日 7時) (レス) @page3 id: d24c7f43b6 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - だいばんちょさん» 題名がなかなか思いつかなくて、散々考えた結果思いついたものなのでそう言っていただけて嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2022年8月3日 23時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
だいばんちょ - うぁぁ…めちゃくちゃ好きです…！題名も本当に大好きです…今作も応援しています！頑張ってください！ (2022年8月3日 15時) (レス) @page3 id: c2794e8542 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 夢喰さん» コメントありがとうございます！今回も殿堂入り目指して頑張りますね(*´▽｀*) (2022年8月3日 13時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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