九話 ページ11
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彼女は僕の世話係を担当した人だった。
『Aです。よろしくお願いします』
『僕はノートン、よろしく』
僕と似ていて喜怒哀楽が薄い女性で、特に関心が無いのか僕のケロイドについて追求することも無く、それが逆に有難かったのを今でも覚えている。
ある日いつものようにカスタムで練習を手伝って貰うことになった時、その時のマップが黄金の石窟で僕は体調を崩してしまった。
僕を責める幻聴、幻覚。ひょっとしたら僕の秘密に彼女は気づいてしまったのではないかと、もしそうなら
けれど彼女は僕の容態を心配するばかりで、それ以外の事には一切触れなかった。不思議に思った僕は思わず問いただしてしまった。
『どうして何も聞かないの』
『…』
『聞けば良いじゃん』
あんな聞き方をすれば｢僕はやましいことをしました｣と自白しているようなものでは無いか、と今思えば自分のことながら呆れてしまう。この問いに対して返ってきた返答は予想外のものだった。
『誰にだって聞かれたくないことが、心の傷があります。それは私も同じです。私が日本で辛い経験をしたのと同じように貴方も採掘場で辛い思いをしたんでしょう』
『その出来事は今思い返してもとても残酷なもので、今にも死にたくなるような、激しい恐怖と絶望に塗りつぶされそうになります。貴方もそうだったから
『だから私は何も聞きませんし、深く詮索するつもりもありません。だから貴方も何も聞かないでください』
そう言う彼女の手は小刻みに震えていた。
僕は｢分かった｣と小さく返事をする事しか出来なくて、申し訳なく思ってしまった。
僕は人として最低な行為をしたのに、彼女は何も言わずに接してくれている。彼女が想像しているであろうものとは全く異なる出来事だというのに…。
『わっ、ナイス粘着』
『だいぶ成長したでしょ？Aももっと僕に頼ってよね』
『十分頼ってるよ』
『…頼ってないよ』
あぁA。
君はいつも強気で弱みを一切見せようとしない。
いつになったら君の全てを知ることが出来るのかな。
…いつか、君の辛い出来事を話してよ。
もっと、君に寄り添いたい。
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マシロ＿mashiro(プロフ) - 皆さんお久しぶりです。ちょっとずつ更新を再会出来たらなぁと思っているので、またよろしくお願いしますm(*_ _)m (余談ですが、名前をマシロに変更しました) (6月4日 13時) (
レス) @page19 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
ルイにゃ(プロフ) - 【湖の宝石】さん» ｗｗｗｗお互い頑張りましょう (2022年9月30日 8時) (レス) id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - ルイにゃさん» コメントありがとうございます！現在かなりの亀更新ですがよろしくお願いします (2022年9月30日 8時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
ルイにゃ(プロフ) - んｗめちゃくちゃ面白いｗｗｗｗｗｗああｗｗｗイベント参加ありがとうございます！更新楽しみです (2022年9月30日 7時) (レス) id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - まゆさん» お待たせしました！どうなるんでしょうかね〜 (2022年9月19日 19時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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