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二話 ページ4

「…これってお母さん達からしたら急に消えたことになるのかな?それとも、荘園パワーで記憶が塗り替えられたりしてるのかな?」


目を覚ますと分かっていたけどエウリュディケ荘園の前に私は立っていた
足元にはトランクボックス、右手には招待状
…準備のいいこった

コンコン


「すみませーん」


この時代にインターホンという便利なものがあるわけもなく、不慣れながらもノックをすることにする
しばらくすると、"はいなのー!" という聞き覚えのある声と共に扉が開かれた


「貴方がナイチンゲールさんが言ってた人なの?」

「…」


エマだ
もう二度と会うことがないと思っていたエマが今、私の目の前で "知らない人" として接してくれている


________
____

「あぁ、そうでした。貴方が天月Aだと言うことは彼らには秘密にしていてくださいね」


「…どうして?」


「つい口が滑って変な事を話されると厄介ですからね。まぁ、バレてしまった時には仕方がないですが、その時は荘園の事情以外なら自由に話してください」


(荘園の事情…ねぇ。地下室とか薬とかの事か、まぁそれくらいなら良いか)


「…わかったよ」

_______
____


「一週間よろしくお願いします。えっと…」


あくまで初対面のふりを。だから下手くそな演技で名前を聞いてみると、エマは何の疑いもなく名前を教えてくれた


「エマ・ウッズなの!あと、敬語は外して大丈夫なの」

「ありがとう、よろしくね、エマ」


ほんのちょっと寂しいけど、一週間知らないフリをするだけ。…たった一週間なんだ、約一ヶ月(あの時)と比べたら簡単でしょ


「みんな待ってるから早く行こうなの」

「あ、ごめん。今行くね」


…そういえば、名前はどうすれば良いんだろう
招待状に何か書かれてないかと思い歩きながら見てみると、メモが残されていた


『名前が使えないと色々不便でしょう?
貴方も知っている記憶削除(例の薬)を使用して貴方の "ファーストネーム" に関する名前を消しておきました』


…マジかよ
でも下の名前だけってことはあの出来事は覚えてくれてるのか…


「着いたの!」

「「「ようこそ!エウリュディケ荘園へ!」」」


食堂の扉を開けると、歓迎会の準備をしていてくれてたらしく、クラッカーで迎えられる
テーブルの上にはご馳走が、周りを見るとサバイバーの皆がニコニコしている


「Aといいます。今日一週間よろしくお願いします」

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マシロ_mashiro(プロフ) - 初詣って良いよねさん» ラストはどっちにしようかなぁーって悩んだ結果両方しようぜの精神で描きました笑。コメントありがとうございます!!(次回作両方更新停止中なのは秘密) (2022年12月31日 17時) (レス) @page45 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
初詣って良いよね(プロフ) - え!!めちゃめちゃ好きです!!とても面白くて一気読みして、最後はハッピーエンドで良かったなあと思いながら頁を捲ったら、バッドエンドを読んで思わずゾクッとしてしまいました…!!次回作も読んで来ます!! (2022年12月31日 16時) (レス) id: b23c570e48 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 通りすがりさん» コメントありがとうございます。最後まで本作品にお付き合いいただき本当にありがとうございました!次回作でもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2022年4月30日 22時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - 完結おめでとうございます!!!!楽しく最後まで読ませていただきました!!!次回作も期待しています!!! (2022年4月30日 20時) (レス) @page43 id: 0276941234 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 三月(元ハルです!)さん» ありがとうございますm(*_ _)m本シリーズはこれで完結となりますが、次回作も面白いと思えるような小説にしたいと思っていますので、ぜひよろしくお願いします (2022年4月30日 19時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:【湖の宝石】 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2022年2月16日 12時

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