十四話 ページ16
「え…?な、何を言ってるの」
エマは信じられない、と1歩後ずさりをして呟く。荘園から招待された謎の女。そんな人からいきなり "私だよー!" と言われても困惑するだけだろう
私は私が正真正銘 天月A 本人だということを証明するため、エマと
「レインボーローズは作った?エマ」
「…!!」
その言葉にエマはピクっと反応し、私の顔を見上げる
それも当然だよね。だってレインボーローズを作る約束をしたというのを知っているのはエマと私、あとはソフィアの3人だけだからね
「ほ、本当に天月…Aさん?」
「もちろん!ご本人だよ〜!」
そう肯定すると、エマは一瞬下を向き顔を上げた
「え …エマ?」
目にはいっぱいの涙を貯めて、声を押し殺してエマは一言
「Aさんの…Aのばかぁぁぁ」
と泣き出してしまった
流石にこれは予想外で、どうしようかとオロオロしていると手をグーにしてポカポカと叩かれる
ちなみに全く痛くない
「なんで帰っちゃったのぉぉ!」
「ご、ごめんねエマ。あれは不可抗力で…とりあえず落ち着こ?他の人に見られたら勘違いされ」
「こんな感じにかしら?」
必死にエマをなだめていると突然後ろから話しかけられる。しまった、見られた…と思っているのもつかの間
声の人物には聞き覚えがあり、脳みそをフル回転させた結果少しからかわれただけだということに気づく
「びっくりさせないでよ…ソフィア」
「あら、別に良いじゃない?でも感動の再会を邪魔しちゃったことだけは謝罪するわ」
「本当だよ」
でもまぁ、この気まずい空気を何とかしてくれたことには感謝したい。
「…ぐすっ」
前言撤回、何も変わってなかった
どうしたら泣き止んでくれるのだろう、どうすれば笑ってくれるんだろう
「…」
いや、答えは簡単だ
「エマ。一週間経ったら帰らないといけないけど…だけど」
また
それだけで良い
「それまでは一緒にいるから。だから泣き止んで。ね?」
「…約束なの。絶対絶対なの」
「うん、約束だよ」
エマはただ
(後はヘレナとイライね)
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更新サボっててすみません
ちょっとスランプ中です
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マシロ_mashiro(プロフ) - 初詣って良いよねさん» ラストはどっちにしようかなぁーって悩んだ結果両方しようぜの精神で描きました笑。コメントありがとうございます!!(次回作両方更新停止中なのは秘密) (2022年12月31日 17時) (レス) @page45 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
初詣って良いよね(プロフ) - え!!めちゃめちゃ好きです!!とても面白くて一気読みして、最後はハッピーエンドで良かったなあと思いながら頁を捲ったら、バッドエンドを読んで思わずゾクッとしてしまいました…!!次回作も読んで来ます!! (2022年12月31日 16時) (レス) id: b23c570e48 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 通りすがりさん» コメントありがとうございます。最後まで本作品にお付き合いいただき本当にありがとうございました!次回作でもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2022年4月30日 22時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - 完結おめでとうございます!!!!楽しく最後まで読ませていただきました!!!次回作も期待しています!!! (2022年4月30日 20時) (レス) @page43 id: 0276941234 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 三月(元ハルです!)さん» ありがとうございますm(*_ _)m本シリーズはこれで完結となりますが、次回作も面白いと思えるような小説にしたいと思っていますので、ぜひよろしくお願いします (2022年4月30日 19時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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