五十二話 ページ5
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｢で、そろそろ本当の事を言ってもらおうか？｣
｢その前にお布団…｣
｢言ってもらおうか？｣
｢…はい｣
質問の返答よりも布団を優先させようとすると私の声をさえぎって早く言えと急かされる
どうやら拒否権はないみたいですね…
｢…まず、ナワーブの言った通り私はA、天月Aだよ。この事を知ってるのはリッパーとイライだけで、エマには黙ってる｣
ナワーブは私の突然の変わりように多少驚きつつも、黙って私の話を聞いてくれた
(やっぱりイライもか……)
｢それで…その……私に何を求めるんですかね…｣
最後の方は若干小声になり、目を逸らしながら質問返しをする。ナワーブは "ほらよ" と布団を返しながら答えた
｢別に｣
｢…ん？？｣
｢俺はお前自体に興味ねぇんだよなー。強いて言うなら…｣
そこまで言うと、ナワーブは一旦口を閉じた
どうしたんだろう？と思っていると、突然ナワーブから笑みが消え無表情になり、器用に私の腕を拘束して飛び乗って来た。
首元にはひんやりとした何か…いや、何かは分かってる。
グルカナイフだ…グルカナイフを私の首元に突きつけた
混乱する私を無視して、ナワーブは続きを話す
｢ヘレナをあんな目に合わせたのはお前か？万が一お前だったとして、それは事故か？故意か？｣
こういう非日常的な出来事に関わったことがない私でも分かるほどの殺気がナワーブから向けられる
さすが元傭兵と言ったところか、私は1ミリも動くことが出来なかった。
＿返答次第では殺される
流石のナワーブもそこまではしないと思うけど、そう思わせてしまうほどの圧が凄かった
｢私の不注意で起きた事故…だよ。間接的な原因は私にあるけど｣
｢それで？｣
詳しく話せという事だろう
表情を一切変えずにそう言った
ここまで来たら全部言うしかない
｢私が図書館に居たのは、ヘレナと仲良くするために本を探しに来たから。それで点字の本を取り出そうとしたんだけど、その時に無理やりやったら凄い勢いのまま反対側の本棚にぶつかって…それで…｣
｢倒れてきて、それに気づいたお前はヘレナを突き飛ばしたと？｣
｢…うん｣
ただの事故なら良かったのに。…これは確かに事故だけど、原因は私のせい。助けたつもりが、逆に怪我をさせることになった。ナワーブは少し考えるような素振りを見せたあとこう言った
｢そうか。ま、お前が白って分かっただけでも良かったよ。…これからよろしくな、A？｣
｢…へ？あ、はい｣
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マシロ＿mashiro(プロフ) - 1お26:00さんさん» 初コメありがとうございます！多分この作品が書いている時に私自身一番ワクワクした作品なので、そう言っていただけて嬉しいです！ (7月17日 12時) (
レス) @page24 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
1お26:00さん(プロフ) - 初コメ失礼します、もう本当にページをめくる度にドキドキハラハラニヤニヤしながら見てます。唐突ですがこの作品が大好きです！読み込んでしまいます ˘ᵕ˘ 。深夜の3時辺りから見始めたのですが、もう朝の5時半です笑 (7月17日 5時) (レス) @page13 id: 600b9d7455 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - アヤネ@暇潰し更新さん» コメントありがとうございます！私事のせいでグダグダ更新になってしまい大変申し訳ございませんでした(土下座)次回作でもお会いすることがあれば、その時はまたよろしくお願いします(´ ˘ `∗) (2022年2月13日 19時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ@暇潰し更新(プロフ) - 遅れてすみません！完結おめでとうございます！コメントはしなかったものの楽しく見させていただきました！これからも応援致します！(訳)コメントできなくてすんませんしたぁ！ (2022年2月13日 17時) (レス) @page49 id: 4eab459e35 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - いつもラグいさん» ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)私もハピエン大好きなんですよね〜！応援ありがとうございます！ (2022年2月11日 13時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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