六十八話 ページ23
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しん…と静まり返る食堂
元々食堂にいたナワーブと私や、彼女と同じ試合に出ていたエマ、ヘレナ、ビクター君、ガンジ君の計六人の視線は全てソフィアさんに向けられていた
これは後に分かったことだけど、身代わりに選ばれたビクターの話によるとその時の試合のハンターは夢の魔女で、本人がそれを知った途端様子がおかしくなったらしい
｢…｣
｢黙ってないで何とか言いなさいよ｣
比較的温厚なソフィアさんがまさかキレるとはナワーブも思っていなかったのか、わずかに動揺しているのが視える
ただ、それを悟られては終わりと思ったのか、いつものような雰囲気を崩そうとはしなかった
｢お前に言ってるんだよ…ナワーブ・サベダー！！｣
｢っ！？｣
黙り込んでいるナワーブの態度に痺れを切らしたのか、彼の胸ぐらを掴みながらソフィアさんはそう叫んだ
本来は無関係なはずの私を含む五人も、この騒動にたまたま居合わせたことが原因で、この後起こる事件に巻き込まれてしまう
｢俺たち人間よりも人形が大切なんだろ？なぁ、"魔女"｣
｢…るな｣
｢あ？聞こえ｣
｢ふざけるな！！｣
彼女の怒号が、静かな夜に再び響いた
流石のナワーブも顔を引きつらせている
｢私は人間だ、魔女なんかじゃあない。"お前も" 私を否定するのか…私の思い出を否定するのか！！｣
彼女自身も色々溜め込んでいたのかもしれない
もしくは、私達のために努力していたのにも関わらず、裏ではバカにし、笑っていた事実を知って失望したからなのかもしれない
どちらにせよ、ソフィアさんが私達を恨んでも仕方ないのかもしれない
だからといって、あの出来事を許すのかと聞かれたらNoと答えるけど…
｢ソフィアさん、一旦落ち着いて…｣
｢これが落ち着けるのかしら？…もういいわ、でも｣
そこまで言うと彼女はナワーブを掴んでいた手を離し、自室に戻るためか廊下へ続く扉に手をかけてこう吐き捨てた
｢覚えてなさい、サベダー。私は貴方を…いえ、貴方達を一生許さないわ｣
そして、バンッという扉の音が再び響く
それを合図に、緊張が解けたエマとヘレナはその場に座り込んだ
ビクター君とガンジ君も焦っているのか、視線をずっと泳がせている
肝心のナワーブはというと、責任を感じていた
｢イライ…俺は、どうすれば…俺のせいで他の奴らまで…｣
｢どうって、謝罪をするしか…｣
これはもう、謝罪程度でどうにかなる問題ではなかった
だからあんな事が起きてしまった
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マシロ＿mashiro(プロフ) - 1お26:00さんさん» 初コメありがとうございます！多分この作品が書いている時に私自身一番ワクワクした作品なので、そう言っていただけて嬉しいです！ (7月17日 12時) (
レス) @page24 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
1お26:00さん(プロフ) - 初コメ失礼します、もう本当にページをめくる度にドキドキハラハラニヤニヤしながら見てます。唐突ですがこの作品が大好きです！読み込んでしまいます ˘ᵕ˘ 。深夜の3時辺りから見始めたのですが、もう朝の5時半です笑 (7月17日 5時) (レス) @page13 id: 600b9d7455 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - アヤネ@暇潰し更新さん» コメントありがとうございます！私事のせいでグダグダ更新になってしまい大変申し訳ございませんでした(土下座)次回作でもお会いすることがあれば、その時はまたよろしくお願いします(´ ˘ `∗) (2022年2月13日 19時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ@暇潰し更新(プロフ) - 遅れてすみません！完結おめでとうございます！コメントはしなかったものの楽しく見させていただきました！これからも応援致します！(訳)コメントできなくてすんませんしたぁ！ (2022年2月13日 17時) (レス) @page49 id: 4eab459e35 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - いつもラグいさん» ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)私もハピエン大好きなんですよね〜！応援ありがとうございます！ (2022年2月11日 13時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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