六十七話 ページ22
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しかし、直接何かするような真似は決してしなかった。あくまで私達は仲間であり、協力しないと試合に勝つことなんて出来ないからと当時は思っていたのかもしれない
｢クラークさん、またカスタムお願い出来るかしら…？｣
｢私で良ければ大丈夫だよ｣
｢ありがとう。…あの、今日は奇襲対策について教えて欲しいの｣
このように、彼女はそんな空気にも必死に耐え、少しでも役に立てるように毎日努力していた
もちろん、他の人達もその事は知っていた
知っていたからこそ、無理に責める行為が出来なかった
しかしそんな日々を過ごしていれば、試合に勝てない苛立ちはソフィアさんの試合に、最終的にはソフィアさん自身に向けられるようになっていった
先程も述べた通り、直接…なんて外道な事はしていなかった
やっていたとしても、夜中に愚痴りあっているだけ
あくまでストレス発散。
本人に聞かれたら傷つくのは間違いないため、本当なら止めるべきなのだろうが、止めれば止めたで周りに危害を加える可能性もあり、私も見て見ぬふりをしていた一人であった
｢ていうかよ、ソフィアの特質ずるくねぇか？｣
｢ウィ、ウィリアムさん…｣
｢だってよ、試合に出る必要がねぇんだろ？めっちゃ良いじゃねえか｣
そして今日も、数名の人達が酒を飲みながら文句を言っている。最近は彼女の立ち回りではなく、彼女の特質に矛先は向いていた
"ソフィアは自分達を人形として見ているに違いない"
何の根拠もない噂が、荘園内で流れ始める
一部の人は信じていなかったけど、それでもソフィアさんに対して良い思いをしているわけでもなかった
｢クラークさん、今日も…｣
｢たまには休まないかい？良かったらお茶でも｣
｢…そうね。そうさせてもらうわ｣
たまに聞かれそうになることもあったけど、そんな時は私がフォローしてどうにか誤魔化していた
根本的な解決をしようともせず
そして、彼女はついに "魔女" という異名で呼ばるようになっていった
…もちろん、夜の愚痴り合いの時だけだけどね
でも、いつまでも隠し通せるものでもなかった
たまたま夜の第二試合…一番最後の試合で、酒を飲んで酔ったナワーブが大声で言った言葉を聞いてしまった
｢マジでムカつくよなぁ、あの魔女！｣
｢ナ、ナワ…！｣
｢部屋中人形だらけなんだぞ？気持ち悪いだろ！｣
ﾊﾞﾝｯｯ!!
食堂に、力いっぱい閉められた扉の音が響いた
｢…今、何て言った？｣
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マシロ＿mashiro(プロフ) - 1お26:00さんさん» 初コメありがとうございます！多分この作品が書いている時に私自身一番ワクワクした作品なので、そう言っていただけて嬉しいです！ (7月17日 12時) (
レス) @page24 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
1お26:00さん(プロフ) - 初コメ失礼します、もう本当にページをめくる度にドキドキハラハラニヤニヤしながら見てます。唐突ですがこの作品が大好きです！読み込んでしまいます ˘ᵕ˘ 。深夜の3時辺りから見始めたのですが、もう朝の5時半です笑 (7月17日 5時) (レス) @page13 id: 600b9d7455 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - アヤネ@暇潰し更新さん» コメントありがとうございます！私事のせいでグダグダ更新になってしまい大変申し訳ございませんでした(土下座)次回作でもお会いすることがあれば、その時はまたよろしくお願いします(´ ˘ `∗) (2022年2月13日 19時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ@暇潰し更新(プロフ) - 遅れてすみません！完結おめでとうございます！コメントはしなかったものの楽しく見させていただきました！これからも応援致します！(訳)コメントできなくてすんませんしたぁ！ (2022年2月13日 17時) (レス) @page49 id: 4eab459e35 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - いつもラグいさん» ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)私もハピエン大好きなんですよね〜！応援ありがとうございます！ (2022年2月11日 13時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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