六十三話 ページ17
・
ハンター達の反応はそれぞれだった
明らかに不機嫌になる者、興味無さそうにしている者
今更何言ってるの？という顔をしている者…
最後のはロビー君と美智子さん以外ありえないんだけどね
｢貴方、話を飛ばしすぎじゃないのかしら｣
重い空気の中、最初に口を開いたのは先程も私に話しかけた血の女王 マリーさんだった
｢…そうでしょうか？｣
｢えぇ、そうよ。ハンターと仲良しごっこをしたがるサバイバーなんて、例外を除いて聞いたことがないわ。理由ぐらい話したらどうなの？｣
例外は恐らくエマの事だろう
マリーさんが言いたいのはサバイバーとハンターが仲良くするわけない、頭おかしいんじゃないの？ということ。私にとっては、まずそこから考えが違うんだよね
｢うーん…
誰かと仲良くするのに理由なんて必要ですか？｣
｢…何ですって？｣
ピリッとさらに空気が冷えるのが分かる
言葉を間違えた…という訳ではなさそう
何だろう、私の言葉を観察してる？
｢確かに私と貴方達では立場は真逆、狩るものと狩られるものかもしれません。ですが、それはあくまで "ゲーム" ではの話でしょう？｣
マリーさんって、元ネタ…いや、第五人格でもそうだけど一応女王様なんだよね…対等な立場を嫌っていないかが不安
｢試合外では、私達サバイバーと貴方達ハンターの違いは住んでる場所が違うぐらい、変に特別扱いする方もおかしくないですか？｣
言いたいことを全て言い終えて、肩の力を抜く
試合中でもないのに心臓はバクバクしていて、心拍数が上がっているのが分かった
マリーさんの顔を気づかれないようにうかがおうとするも、無表情のため残念ながらどんな心情なのか予想することが出来ない
｢フフ……｣
と、マリーさんは口元に手を当てて小さく笑った
するといきなりズンっと私の方に大股で歩き、ずいっと自身の顔をせてきた
｢えっと……マリーさん？｣
｢貴方面白いわね。気に入った、良いわ、試合外では仲良くしてあげる｣
"皆もそれで良いわよね？" と言いながら振り返るマリーさん。何故か気に入って貰えたらしい
ハンターのひとも別に問題はなかったらしく、話は終わったため各自元の場所へ戻って行った
｢……こ、怖かったぁ｣
ドサッとその場に座り込み、呼吸を整える
で、でも…これでハンターとは仲良くなれた
｢ソフィア、さん？｣
｢…え？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 258人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 1お26:00さんさん» 初コメありがとうございます！多分この作品が書いている時に私自身一番ワクワクした作品なので、そう言っていただけて嬉しいです！ (7月17日 12時) (
レス) @page24 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
1お26:00さん(プロフ) - 初コメ失礼します、もう本当にページをめくる度にドキドキハラハラニヤニヤしながら見てます。唐突ですがこの作品が大好きです！読み込んでしまいます ˘ᵕ˘ 。深夜の3時辺りから見始めたのですが、もう朝の5時半です笑 (7月17日 5時) (レス) @page13 id: 600b9d7455 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - アヤネ@暇潰し更新さん» コメントありがとうございます！私事のせいでグダグダ更新になってしまい大変申し訳ございませんでした(土下座)次回作でもお会いすることがあれば、その時はまたよろしくお願いします(´ ˘ `∗) (2022年2月13日 19時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ@暇潰し更新(プロフ) - 遅れてすみません！完結おめでとうございます！コメントはしなかったものの楽しく見させていただきました！これからも応援致します！(訳)コメントできなくてすんませんしたぁ！ (2022年2月13日 17時) (レス) @page49 id: 4eab459e35 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - いつもラグいさん» ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)私もハピエン大好きなんですよね〜！応援ありがとうございます！ (2022年2月11日 13時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
