「何時からそんな好戦的に…え、初めから?」 ページ28
「探偵社の娘のブレスレットもやはり同じものだったのか?」
「うん、大体は。方法は違うけど、どっちも霊具による結界を邪魔するものだった」
テーブルに置かれている2つのブレスレット。
あの事件後、鏡花ちゃんから回収したものと私のものだ。
「霊具の結界を阻む方法はいくつかあるんだけど、鏡花ちゃんは大量に霊を呼び寄せる…云わば撒き餌みたいな効果を持つブレスレットだった」
私のブレスレットは拮抗作用を持つもの。
商品のどれが私に渡ってもいいように、全てに色々な効果を与えていたんだろう。
鏡花ちゃんに何故出店市の事を知ったのか聞いたら、お知らせがポストに入ってたらしい。
出店市のお知らせ自体は地区全体に配られるため、手掛かりにはならなかった。
「A、これからは一人での外出は控えよ」
「えぇー!?や!」
「狙われているという自覚が足りん。何かあってからでは遅いのだぞ?」
ぶーぶーと唇を尖らせれば、わかりやすくため息を吐かれた。
なんだよ二人そろって…。
因みに探偵社には、鏡花ちゃんの事もあり、事情がすっかりばれてしまった。
そんな事もあって、向こうも調べてくれたみたいだが結果は空振りである。
「乱歩さんでも出てこないなんて…相手は人間じゃなかったり?」
なーんて…
「人でないなら好都合だ」
「そうだな」
ちょい待て。
「A、悪いが霊破弾を増やしておいてくれるか?」
やっぱり…殺る気かーい。
「いや、あの…まだ人外って決まったわけじゃ…」
「人であったとしても、それなりに灸は添えねばならんだろう」
銃で?銃で!!?
「なんか、頭痛くなってきた…」
「風邪か?…少し熱いな」
嘘つけ。
完全にアンタ等の所為だ。
「熱を測ってみろ」
「えぇーいいよ、めんどくさい。多分少し熱いくらいが平熱なんだって」
「確かにAはいつも暖かいな」
Aを抱くとあの子達を思い出すなんて言った作之助に向けて放った拳は当然避けられる。
誰が子供体温だ、誰が!
「…A」
「……はい」
不味い、この声はお説教モードのアンドレだ。
「とにかく、お前はもっと危機感をもって行動しなさい。いいな」
「…はい」
「それから…」
まだ続くんかい。
最近お説教の回数多いぞ!
私だってもう子供じゃないのに…。
探偵社に可愛い妹を2人も持ってるお姉ちゃんなんだからね!
「聞いているのか?」
「はい…」
聞いてないです。
そんなこと、アンドレは当然の様にお見通しで、お説教の時間が長引いた。
イラスト頂きました!・:*+.(( °ω° ))/.:+→←35人の思い
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をたく - 夏目友人帳とコラボでこの作品出してほしい (2020年1月3日 4時) (レス) id: cd1a846ab2 (このIDを非表示/違反報告)
光牙 - 怪奇症候群を思い出すなぁ... (2018年8月16日 20時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
amato(プロフ) - ルルさん» コメントありがとうございます!猿夢はグロいですよねwしかも、元ネタ読むと自分も同じ夢を見るという噂が…。まぁ、私見てないんですけど (2017年8月31日 6時) (レス) id: 6e722ca549 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - ヒャ、猿夢はトラウマです…うぅ…(長い間見てなかったです。すみません) (2017年8月30日 5時) (レス) id: 622016f6ff (このIDを非表示/違反報告)
amato(プロフ) - にぃさん» ありがとうございます! (2017年8月27日 9時) (レス) id: 6e722ca549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amato | 作成日時:2017年8月16日 22時