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「それなら問題ないです。異能力じゃなくて、霊能力なので」 ページ13

「はっはっは、いやはや…裏で話は聞かせて貰ていたが、随分面白いことを言うお嬢さんだね」
「おっさんはどなたですか。あと、盗聴とか趣味悪い」
「これは、申し遅れた。私は種田山頭火。特務課の長官をさせてもらっているものだ」
「坂口さんの上司的な」

要するにお偉いさんか。ジイドさんの拘束を解いてくれたからきっといい人だ。

「して、話を聞く限り君は、社を立ち上げようというのだね」
「まぁ、霊能事務所を社とするなら」
「ふむ…」

難しい顔をする種田さんと坂口さんに、私は首をかしげる。

「ここでは、異能力者が開業するには異能開業許可証と呼ばれるものが必要なのです」
「…それ、私に何か関係あるんですか?話した通り、私は異能力者じゃなくて、霊能力者なんですけど。確かにジイドさんとオダサクさんは従業員に貰いますけど、二人の異能を使って商売しようと思ってるわけじゃないし」
「…率直に申しますと、現時点であなたの能力が異能力でないと証明はできないのです」

異能力でない証明できないなら、霊能力であるという事を否定もできないと思うんだが、鼬ごっこになりそうだったので言葉を飲み込んだ。

「じゃあ、こうしません?」

4人が私に注目する。

「心霊事務所を開いた最初の仕事にお役人さんが同行してください。そこで私の仕事っぷりを見て、異能だと判断されたら悲しいですけど店じまいします。これでどうですか?」
「ほう、なかなかいい案だな」
「ふふ、種田さんは話が分かる人と見た!」

私と種田さんが笑い合うのを見て、坂口さんが視界の隅で頭を抱える。

「はぁ…分かりました。空いているテナントを探します」
「あ、ついでに同じ場所で寝泊まりできるような建物だと嬉しいです!ジイドさんと、オダサクさんも!」
「!!?ちょ、ちょっと待ちなさい!あなた方の住む場所はもとより用意するつもりでしたが、まさか3人で住むつもりですか?」
「うん、ダメ?」

坂口さんがわなわなと震えだす。

「貴方、年齢はいくつです?成人男性2人と同じ場所で生活するなんて危機感はないんですか!?」
「お父さんか!歳は16…だけど、大丈夫だよ、二人ともこんな小娘に手を出すほど飢えてないって」
「「「「16!!?未成年!!?」」」」

そんなに予想外か。そんなに老け顔かチクショウ…!

「そんな、見えないですかね…」
「いや、童顔な成人女性だと思っていたから」

どういう意味や、オダサクさんよ。

「一人じゃないから、大丈夫!」→←「私と契約して、霊能事務所の従業員になってよ!」



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銀狼(プロフ) - ゾッとして怖いって思っちゃうけど次のページの手が止まらない!2周目! (2019年12月2日 20時) (レス) id: fe6437d156 (このIDを非表示/違反報告)
泉桃花クラスタ - すごく面白くて、毎日楽しみにしています。更新頑張ってくださいね!楽しみにしています! (2019年3月30日 17時) (レス) id: 1a879c682f (このIDを非表示/違反報告)
カナネ - はじめまして、いつも読ませて貰ってますm(__)m 今また始めから読み返していて…間違えてたらすみません!コトリバコ5に誤字があったような気がします(>_<) (2018年3月22日 15時) (レス) id: 2f304636ee (このIDを非表示/違反報告)
amato(プロフ) - 猫勇者(ヒナっち)さん» 怖いと思って頂けたら書いた甲斐がありますね^^ありがとうございます (2017年8月21日 17時) (レス) id: 6e722ca549 (このIDを非表示/違反報告)
猫勇者(ヒナっち) - あ、更新頑張ってください (2017年8月21日 12時) (レス) id: 3b5a43403c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:amato | 作成日時:2017年7月23日 16時

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