「私と契約して、霊能事務所の従業員になってよ!」 ページ12
なんだ、ここ、白い!病院よりも白いぞ!
私は今、白髪さんの拘束部屋にいる。
普通さ?拘束室なんて言ったらもっと薄暗いもん想像するじゃん?
この部屋、驚きの白さです。
その部屋の真ん中で椅子に縛り付けられている白髪さん。え、何のプレイ?
「…おはよう、白髪さん。足大丈夫?」
「この程度の傷問題ない。それから、俺の名はアンドレ・ジイドという。お嬢さん。」
「さすが強いね!ジイドさんか、私は小泉A、改めてよろしくね。…それで、部下の人たちとはお別れできた?」
「…貴嬢のおかげでな。作之助から聞いていると思うが、俺たちは‥‥」
「そうだ!それ、どういうこと!?そんなイケメン二人にお前のために生きるとか言われる価値ないよ!!?」
「何を言う、貴嬢は十分魅力的な女性だ。確かに、多少品性や落ち着きに欠けるところはあるが、コロコロと変わる表情は見ていて飽きないし、そこも含めて魅力だろう。外見も、日本人女性らしい黒髪は艶やかで、エメラルド色の瞳も美しい」
今日は私の命日ですか、そうですか。褒め殺されるんですね。死因褒められたとか恥ずかしすぎるわ!
「もうやめて!死ぬ!これ以上は致死量だ!」
「初々しいな」
真っ赤になって叫ぶ私に、イケメンの微笑みがとどめを刺した。
「俺を生かしたのは貴嬢だ。ならば、貴嬢のために生きることを俺の生きる目的とさせてほしい」
まっすぐな目。
「…坂口さん、部屋の外で聞いてますよね?さっき、出来る範囲でなら要望聞くっていいましたよね?」
返事はないが続ける。
「私、事務所を開こうと思うんです。霊能事務所を。前の世界でも、似たようなことをしてたし。オダサクさんとジイドさんにはそこの従業員になってもらいます。私のために生きてもらうなんて、私には荷が重すぎて了承なんてできないです。でも、同じ職場で働く仲間としてならいくらでも受け入れます」
拘束室の扉が開き、そこには坂口さんと織田作さんと、だるまさんに眼鏡をかけたようなおっちゃんが立っていた。
「それなら問題ないです。異能力じゃなくて、霊能力なので」→←「眼鏡ってだけでなんか、冷たいイメージ持ってたわ。サーセン」
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銀狼(プロフ) - ゾッとして怖いって思っちゃうけど次のページの手が止まらない!2周目! (2019年12月2日 20時) (レス) id: fe6437d156 (このIDを非表示/違反報告)
泉桃花クラスタ - すごく面白くて、毎日楽しみにしています。更新頑張ってくださいね!楽しみにしています! (2019年3月30日 17時) (レス) id: 1a879c682f (このIDを非表示/違反報告)
カナネ - はじめまして、いつも読ませて貰ってますm(__)m 今また始めから読み返していて…間違えてたらすみません!コトリバコ5に誤字があったような気がします(>_<) (2018年3月22日 15時) (レス) id: 2f304636ee (このIDを非表示/違反報告)
amato(プロフ) - 猫勇者(ヒナっち)さん» 怖いと思って頂けたら書いた甲斐がありますね^^ありがとうございます (2017年8月21日 17時) (レス) id: 6e722ca549 (このIDを非表示/違反報告)
猫勇者(ヒナっち) - あ、更新頑張ってください (2017年8月21日 12時) (レス) id: 3b5a43403c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amato | 作成日時:2017年7月23日 16時