102話 嫌な風 ページ5
ファウスト「世界が脅威にさらされているのに、不謹慎かもしれないが、その時期を狙って、儀式を行う者も多い」
ヒースクリフ「······〈大いなる厄災〉の力を借りて、何か儀式を行った人がいるって、ことですか······?」
ファウスト「そうだ」
儀式って言葉だけでも怪しさ満載なのに、墓泥棒となると不気味さも出てくる
シノ「······これは·····」
どうやら、棺を開けたみたい
ヒースクリフ「ど······、どうだった」
シノ「空だ」
ヒースクリフ「空······?」
ネロ「棺の中には骨の一欠片も入ってない。他の墓も、もしかしたら、全部同じかも知れない·····」
やっぱり、予想的中か······
シノ「いくつか確かめてくる」
ヒースクリフ「お·····、俺も手伝う」
シノ「無理するな。おまえは棺に触れなくてもいい。賢者様たちと一緒にいろ」
ヒースくんは暗い表情で顔を伏せながら、わかったと返事をした
ネロ「······っ、嫌な風だ·····」
うう、鳥肌がさっきよりも酷くなった
ファウスト「亡霊たちが怒っているな。間違えるな。
僕らはおまえたちを暴きに来たんじゃない」
ファウストさんがそう言うが、嫌な風はまだ吹いてる
ファウスト「《サティルクナード・ムルクリード》」
これは、ファウストさんの呪文?
ファウスト「鎮まれ。彷徨える魂よ。夜の静寂があらんことを」
ファウストさんが祈りを捧げると、風が少しずつおさまっていった
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鈴 - めちゃ好きな物語です!続編楽しみにしてます! (1月8日 1時) (レス) @page10 id: f95f0b76ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:推しが可愛すぎ | 作成日時:2023年7月31日 22時