五年は組に忍たまじゃなくてくの一がいるらしい ２【忍たま乱太郎】

５２．お礼 ページ4

翌日、すっかり元気になった私は喜八郎を探していた






ミヤ「どこにいるんだろう······」






正確にはどこで"掘って"いるんだろう、だけど。すると、ザクザクと掘る音が聞こえてきた







ミヤ「いた」


喜八郎「おやまあ、四季織先輩。もう体調は大丈夫なんですか？」



ミヤ「おかげさまで。運んでくれてありがとう、喜八郎。お礼を言いたくて探してたんだ」


喜八郎「そうですか」





相変わらず表情筋が動かないな······じーっと穴を掘る彼を見ているとジト目で私を見た






喜八郎「······なんですか、そんなにじーっと見て」


ミヤ「ああ、ごめんね。天才トラパーの君が穴を掘っているの初めて見たからつい」




喜八郎「なんですか、それ」








そう言うと、喜八郎はまた穴掘りに戻る······結構穴掘る音、心地いいかも。眠くなる







喜八郎「······眠いなら、自室で寝てください。また
体調崩しますよ」



ミヤ「アハハ······ご最もだね」









昨日言われたのに、今日も熱出たら名前は伏せるけど不運大魔王の人が怖い









ミヤ「······喜八郎、君結構前から掘ってるでしょ？少し休みなよ」


喜八郎「これくらい大丈夫ですよ」






ミヤ「私みたいに倒れたら、大変だよ」







主に保健委員長が怒らない程度に






喜八郎「······そうですね」



少し間を置いて喜八郎は手を止めた

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