35.アイツしかいない ページ36
こ、こうなったら!!
乱きりしん「四季織先輩!こんにち·····は」
悪あがきの頭巾でのれんのように顔前に持ってきて見えなくする
ミヤ「こんにちは、乱太郎、きり丸、しんベヱ。実は寝起きで髪が乱れてるからあまり見られたくないの」
全くの嘘です。後ろの上級生3人何?"その誤魔化し方はちょっと·····"って顔してるけど、これしか思いつかなかったの
ミヤ「というわけで、私はここで失礼するね。じゃ」
バッと乱太郎たちから離れ、人気がない草むらに隠れた
ミヤ「·······とりあえず、誰にも見つからないように長屋に戻ろう」
こそこそと長屋に戻っているのを誰かに見られているとはこの時の私は知らなかった
次の日──────
ミヤ「······良かった、バレなかったみたい」
あの後、タカ丸さんが一人なのを見計らってすぐ戻してもらえてよかった
乱太郎「あ、四季織先輩!」
きり丸「こんにちはー」
しんベヱ「って、あれ?もう元の髪型に戻したんですか?」
······え?
ミヤ「えっと、3人ともそれはどういうこと?私、今日はずっとこの髪型だけど」
なんか嫌な予感が······
乱太郎「さっき廊下で四季織先輩とすれ違ったんです」
きり丸「たしか、その時の先輩は髪を上ら辺で二つに結んでて」
しんベヱ「毛先は青っぽかったです」
······なるほど、アイツしかいない
乱太郎「あ!」
きり丸「それって!」
しんベヱ「もしかして!」
乱きりしん「五年ろ組の変装名人の鉢屋三郎先輩!!」
スゥーッ·······三郎·······
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作者名:推しが可愛すぎ | 作成日時:2022年11月15日 19時