36.冷めた ページ37
一方、三郎は────
雷蔵と三郎の部屋にミヤを除く五年生が集まっていた
雷蔵「三郎〜、ミヤが知ったらきっと怒るよ!」
うんうん、と久々知兵助、尾浜勘右衛門、竹谷八左ヱ門も頷く
勘右衛門「俺も生で見たかったな〜、特にミヤの照れ顔!」
三郎「普段と想像できないぐらい真っ赤だったな」
未だにミヤの顔をした三郎は淡々と喋るが、見た目と声の違いに違和感を覚える他五年。なお、変装されてる張本人のミヤはいない
兵助「でも、今頃ミヤ怒ってるだろうな······」
八左ヱ門「昨日俺たちに『絶対言わないでっ』って念を押すほどだったしな」
すると、部屋の扉をノックされ全員扉に目を向ける
ミヤ「三郎、いる?」
噂をすれば、張本人だ。普段のミヤなら返事をするだろうが、今のミヤはいつもより声が低く冷めきっている。だが、部屋の中の気配を察しいることはわかっているだろう
ミヤ「開けるよ······やっぱりいたんだね、三郎。みんなも」
他五年「(や、やばい······)」
見るからに不機嫌、否、お怒りのミヤがそこには立っていた。理由は十中八九、三郎の変装のことだろう
ミヤ「三郎······私の変装をしたんだっけ?」
"逃がさないよ"と、獣のような目つきで三郎を睨みつけ本題に入るミヤに三郎以外の四人もゴクリと唾を飲み込む
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作者名:推しが可愛すぎ | 作成日時:2022年11月15日 19時