【d!】いのち短し恋せよ少女【sha】【完結】 (ページ9)

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「おはよ」

『おはようございます！ごめんなさい、待たせちゃって。』

「いやいや、いうてもほんとならピッタリくらいやから遅刻やないで笑」

カフェで3人であの話をしてから、今日この夏休みの日まで、お互いの休みのスタートやらバイトだったり用事の予定を相談しあって出かける日を決めた。それが今日。

大学の奴らとも夏休み泊まりでどっか行こうぜ、なんて話をしていた時にこの期間は他の予定がって言ったら、「なんや！？女か！？不人気のお前に！？」なんて大騒ぎになって色々詮索されたりなんかもした。

チビやメガネのあいつらにはいろいろ言われたけど、あいつらとは嫌でも顔合わせるんやから数日くらいええやんな！

ところで、目の前にいる彼女を見ればどうだ。
もう眩しい。眩しすぎて直視できない。

真っ白で丈の長めのオフショルダーのワンピースに、つばの広い麦わら帽子。
華奢な肩や細くて白い腕が酷く目の毒だった。

「荷物貸してな」

『え゛、いやいや自分で持てます！！』

「男なんやしカッコつけさせてや～、な？」

ちょっと意地悪な言い方だっただろうか、いやでも、このくらいはさせて欲しい。
若干渋っていたが、最後にはお願いしますと荷物を渡してくれた。

2人で電車に揺られて、目的地。
電車に乗ってる間はいつものようにたくさん話をした。
このあと、どうやって過ごそうか。あそこに行くの楽しみやね、なんて他愛もない会話がくすぐったい。けど心地いい。

さて、目一杯楽しんでたくさん思い出つくったろ。