【d!】いのち短し恋せよ少女【sha】【完結】 (ページ7)

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『あ、今はもう元気ですよ！？じゃなきゃここに来てないので！』

そう前置きして彼女はまた続ける

『中学生の時に結構大きめの病気にかかってる事が分かって、入院になったんです。それがまぁ、ちょっと難しい病気で。』

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その病気が見つかってから、先ほど言ったようにわたしは入院生活になりました。

もちろん学校には行けなくて。
たまに先生がプリントを持ってきてくれたり、どんな勉強をしてるか教えに来てくれました。

そのまま中学校卒業の時期になってしまって。
でも、病気が治るわけでもなくて、わたしは病室で、両親と先生と自分だけの小さな小さな卒業式をしました。

で、不幸中の幸いと言うべきか、わたしは中学受験をしていたので高校はエスカレーターだったんです。あ、もちろん高校の入学式も入院中だったので逃しました、笑
でも難しい病気で学校に行けないことは先生も周知の事だったので、特別に病院で勉強ができるように課題を出してもらったりして、単位は貰ってたんです。

高3の夏。ようやく私は退院を果たしました。
でも高3の夏なんて受験のためにみんな勉強真っ盛り。その上入学してから一度も見たことないクラスメイトとの関わり方なんてみんなどうしていいか分かるはずもなく。
あ、だからっていじめられてたとかハブられてたとかは一切ないんです！声はかけてくれるし優しくしてもらいました。ただ友達って呼べるかと言うと微妙なだけで、笑

そのまま親友なんて呼べるような子が出来ないまま、また卒業式の時期になりました。
他の子は仲のいい子と卒業旅行だとかお祝いのご飯とかの話をしている中、私は両親と先生にたくさん感謝しながらそのまま何か予定が入るわけでもなく、卒業しました。

そして、大学も無事合格して、だいぶ心配されながらも一人暮らしをさせて貰って、ある日見つけたカフェでひとりの男の人を見つけるんです。

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一通り話し終わったのか、ふぅと１つ息をついて俺の方を向く。

『私にとって、大きな一歩でした！絶対に、この人とお友達になりたいなって、なんかビビッと？来たんです笑』

そう言いながら彼女は声をかけてきたあの日のように、花が咲くみたいに、また綺麗に笑った。