【d!】いのち短し恋せよ少女【sha】【完結】 (ページ2)

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いつものように、バイト帰りに自宅までの道を歩く。
俺のバイト先であるカフェは、最近は口コミやらなんやらも増えたらしく、だいぶ忙しくなってきた。

そして今日も大忙しの1日を終え、帰ろうとしていたところだった。

『すみません！そこのニット帽のお兄さん！』

「え？」

この春先にニット帽をかぶってるのは、というかそもそも今この道を歩いてるのは俺くらい。周りに人は見えんかった。
だから、おそらく俺を指しているであろうその言葉に振り返ると、真っ黒い綺麗な髪の毛と真っ白い肌、そしてそんな２つに赤い唇がよく映える女の子が立っとった。
そして、そんな彼女に俺は見覚えがあった。

『突然すみません、！』

「えっと、うちのカフェの、お客さんやんな、？」

『はぇっ！？まさか覚えていただいてるとは思ってなかった、、』

面白い声を出しながらつぶやいてる彼女。
そして俺が次の言葉を発する前にまたその子が言葉を発した。

『あの、』

『お兄さん、わたしとお友達になってくれませんか？』

「え、？」

........どういうことだ。