SLHの日常。(1)【SLH】

longな2人 ページ6

｢ぐるぐる！｣


｢｢どーん！｣｣


はいどーもしらはんです。


……おっと。


｢どうもー！ShareLockHomesです！｣


変な間があってAが不思議そうに俺を見る。


この見上げる感じの顔が麗しいな。


｢いぇぇええええい！！！｣


撤回。


うるさ。


口ひん剥いて叫ぶ。


ここはBinkyFrogのいつもの撮影スペース。


奥からゆまがうるせー、と。


｢はぁい、今回はですね！｣


｢おおおっう！！｣


無視して進めていく。


｢今回は、題して、『お互いのことどれぐらい知ってるのかなロングな2人編！』｣


｢……いぇぇぇぇぇえええ！！｣


｢ちょ、1回黙ろ。｣


｢む？｣


口を閉じてむ、とぴったり唇を合わせる。


あざとい。


今回の企画の説明をしていく。


その名の通り、俺がAに俺の事をどれだけ知っているかクイズを8問出題して6問正解すれば賞品を渡すやつです。


｢それでは第1問！｣


｢えーい！｣


｢ロングな2人の初ダンスの日の帰りに食べたいと言ったのは！｣


いきなりの難問です。


覚えてるかな。


｢え、まってー。覚えてんだよね。吉野家かすき家なんだけど……すき家！｣


おおお。


｢……すげぇ、正解！！｣


｢いぇぇぇぇぇえええ！！｣


｢だからうるさいまじ！｣


厨房からゆまがまた、うるせー、との声が。


｢はいじゃあ第2問！｣


｢こい！｣


｢俺、さっきコンビニでスイーツ買いました。何買ったでしょうか！｣


｢知らんのやけど。｣


だからそれを答えるんだろ。


｢んーじゃあ、プリン。｣


｢適当じゃん……でも……正解。｣


｢うぇええええ！！！｣


だからうるさいんだってば！


ゆまは……諦めてる。


そしてなんやかんやでノーミスのラスト問題。


｢ラスト！俺今何食いたい？｣


｢マジ、知らねーよーー！｣


｢それを答えるんだって！｣


Aは真剣に考える。


そして閃いたように指を立てた。


｢魚！それは分かる！朝言ってたもんね。｣


｢おー？｣


｢寿司。｣


｢……残念、ムニエルが食いたいのー。｣


｢うわぁぁぁぁあ！！！｣


うるさ！


りょーちんとAはほんとに騒音。


企画が終わったところでゆまが皿を持って登場。


そう、紛れもなくムニエルだ。


｢ふざけんなゆうまお前ムニエル作ってたのかよー。｣


｢口悪いよーAさん。｣


｢｢いただきます！｣｣


｢ばいばいっ｣


強制終了のA。


ムニエルを見てワクワクしているその顔、だいぶ好き。

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