プロデューサーとして ページ3
「やぁ、よく来てくれたね。」
と微笑む優しそうな彼。確か天祥院英智だったと思う。
『初めまして。AAと申します。』
「よろしくね。僕は天祥院英智。生徒会長だ。」
「ふっふーん!この僕がとーってもかわいい姫宮桃李だぞ!」
「副会長の蓮巳敬人だ。」
「衣更真緒って言います!」
『会長さんに、桃李くんに蓮巳くんに衣更くんですね…』
ササッと名前を覚えてしまうと
「今日君を呼んだのは他でもない。
明日からのプロデュースに関しての話だよ。」
と会長さんは私に資料を渡した。
「君に主に担当してもらうのはValkyrie、紅月そしてSwitchだ。」
と述べた。
『Valkyrie、Switch、紅月……』
私は会長さんに言われたグループを呟いた。
「紅月に関しては敬人に聞いてくれると助かるよ。彼は紅月のリーダーだからね。」
と彼は言ってまたあの笑顔で微笑んだ。
私は蓮巳くんを見ると
『これからよろしくね。』と軽く挨拶した。
「あぁ、よろしくな。」
そう返事が聞こえたところで私はまた安心して会長さんに目を向ける。
「それじゃあ、期待してるよ?プロデューサーちゃん」
『はい、全力を尽くします!』
私はそう言って礼をすると生徒会室を出た。
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「わぁぁ〜!A先輩の新しいお友達さんもとってもわんだほいなんだね〜!!!!」
とえむちゃんに言われる。
今は休憩中で私は今日のことを話していた。
「ふふん!さすが我等の大女優Aだなぁ!!」
「ちょっと、我等のってなに、、まぁ大女優なのは否定できないけど」
「ふふふ、A先輩の演技は1級品だからね」
と私の演技を褒め始める彼、彼女達。
『ん、ありがとう!でも褒めても何も出ないぞ〜?』
なんて言い合うのがとても楽しい。
その日はほとんどの時間を練習に使った。
その日の夜、私は1人布団に入りこれからのプロデューサーとしての生活に少し期待をしてうとうとと眠りについたのだった。
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次の日の朝
『おはようございます〜。』
と挨拶をすると
「ん、おはよう嬢ちゃん。」
と鬼龍くんが返してくれた。
彼は少し見た目は怖いけれど中身はとっても優しい人なんだとわかる。そして資料を昨日みたのだが、彼は紅月所属らしい。
『嗚呼、そうだ。鬼龍くん。』
「どうしたんだ?」
『実は私がプロデュースするユニットの中に紅月があるのでその挨拶をしようと!』
「おお、そうだったのか。それじゃこれからもよろしくな。」
と優しい顔で答えてくれた。
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作者名:ふぉと | 作成日時:2022年4月19日 0時