【w.r.w.r.d.!】今回の被害者は壁でした。【男主】 (ページ16)

今日:3 hit、昨日:23 hit、合計:51,461 hit

14話ページ16

とりあえず、俺は安全地帯(ロボロさんとトントンさんのところ)にいるんだけど、いろんな意味で視線がやばい。

ゾムさんからの疑いの目。
総統様からの期待の目。
そして、他の幹部達からの珍しいものを見るような目。

あ、やばいゾムさんコッチキタ。

「お前。俺と戦えとは言わんから、俺の弱点でも言ってみ。そうすれば少しは信じる。」

待って待ってゾムさん。
お顔が怖い怖い怖い。でも、言わなきゃ自分の身が危ない。

「いやいや、ゾムの弱点言うなんて無理やろ」

この人は鬱先生だ。
無能で有名だけど、遠距離攻撃は得意なようにも見える。

『無理だと思いますけど、頑張ってみます。
言わなかったら自分の身が...』

俺がそこまで言うと、鬱先生は察したような顔をした。あ、ゾムさんが、早くしろっていう感じの顔をしている。早く言わないと

『えっと、一つのことに集中している時に隙ができるところだと思います。』

全体的にステータスは高いんですけどね。とも言っておいた。これで身は守られた！

「ふーん。まぁ、観察力が高くても、戦闘能力が高くなかったら意味はないんやけどな」

ゾムさんはそう言い、食堂から出て行った。
一体、何だったのだろうか。
ん？幹部の皆さんが驚いた顔をしているぞ？
なんか嫌な予感。

「凄いですね。ゾムさんの弱点を当てるなんて」

コネシマ先輩とは違って。そう言ったのはショッピさんだ。やばい。
ショッピさんが異様にイケメンに見える(まともだから)