フクザツな心【約ネバ】【短編集】 (ページ2)

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傍に居させて〘ノーマン〙ページ2

Aside

久しぶりに怖い夢を見た

みんなが鬼に食べられちゃう夢。

11歳までにもなってこんな事でベットで蹲っていたらレイに笑われるだろう

でも今日はいつもと違った

こんな夢を見る根拠はないが危ない気がして仕方なかった

私以外のみんなが次々に倒れていって最後には

エマやレイ、…………ノーマンまでも死を迎える話

『……やだよ…………ノーマン』

私は独りベットの中で小さく呟いた

でも

「僕がどうかした？」

その言葉でさえ聞き取っちゃうのが

『……ノーマン？』

私の親友で……大好きな人だった

ノーマン「どうかしたの…？顔色が良くないよ……？」

『……笑わない？』

ノーマン「うん。」

『……絶対、？』

ノーマン「……そこまで言われたら保証はできないなぁ……」

……く、くそう！！なんだってっ！！

『むぅ、……やっぱいいや』

ノーマン「あ、だめ」

すると彼はそっぽ向いた私の腕を引いて私を床に立たせた。

と思いきや腰をひかれそのまま彼のベットへと飛び込んだ

『ひゃ、だ、ダメだよノーマン！』

ノーマン「いいの。ここのベットの持ち主の僕が決めた」

そう言うとノーマンは私を抱き寄せた

ノーマン「僕ね……さっき怖い夢見たんだ」

『怖い……夢？』

ノーマン「うん……皆が食べられちゃうお話」

私と……一緒…………？

ノーマン「最後には……Aも逝っちゃう……」

私は最後にノーマン…………が

ノーマン「ねぇA」

『ひゃい？！』

と、唐突すぎて変な声出しちゃった……(汗)

ノーマン「ずっと……傍に居てね」

『それって』

……そっか、

私って

『……そんなの…………当たり前だよ』

結構素直になれる方だ

人ひとりいなくなったくらいでへこんじゃダメだ

『傍に居させて』

そんな声は、もう彼に届いていなかった

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈2045年 11/30┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈