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本当に自分は何者なのだろうか。


能力者という言葉は何故か、嫌な雰囲気がある。
もしかしたら、記憶に関係しているのかもしれない。

…いや、そんな事よりも。


『何で私が能力者だって、云えるんですかね。太宰さん。』

太宰「何となく。」


私の問いかけに自信満々で答える太宰さん。
……何となくか。そうか。

何となく、頼りになりそうだと思った私が馬鹿でした。はい。


太宰「まあまあ、そんなに気を落とさないでくれ給えよ。ほら、国木田君自己紹介!」


アンタのその前向きな気持ちは何処から出てくるんですかね。
国木田君と呼ばれた男性は、溜め息をつきながら話し始める。


国木田「いきなり俺を話に巻き込むな!……国木田独歩だ。こいつの相手は面倒臭いから別に無視しても構わん。」


と、自分の名前を名乗ったあと、太宰さんを指差して云った。

無視しても良いんだ。成程。

私は国木田さんに云い寄ってる太宰さんを見ながら考えた。



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作者名:Lin | 作成日時:2016年6月20日 7時

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