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_百七十一訓 ページ28

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「あのハゲ一人じゃ何年経っても店は治んねぇんだよ!独身女が…!!」
「はッ、こんな薄汚い飲み屋に来るなんて私ぐらいだろう?こんか美人が来店して嬉しいの間違いだな」
「お前の噂が広まって怖くて客が寄りもしねぇんだよ。二度とツラ見せんな。が、その前に店直せ」


男がピキリとこめかみに青筋を浮かべながら叫ぶ。


「A」
「…団長。なんでここ、に……」


横を振り返れば、見慣れた銀髪と赤髪の少女。そしていつぞやのメガネの少年に彼女は固まる。
あのハゲは、なんてことしてくれたんだ。心の中で彼女は呟いた。


***


「…………で?」
「「……………」」


カウンターの椅子に足を組みながら、地面に正座をする部下と父親を見下ろす兄妹。


「宇宙飛び回ってエイリアン退治してると思ったら知らん女と飲んで潰れて勢いでホテルアルカ。…ふーん」
「(……え、この子いくつ?)」
「悪ぃが俺のオロチはこの女相手にゃ勃たねぇ…、まだ神楽ちゃんの方が__」
「「キメェ、死ね」」


思わずハモる金髪と赤髪。パッと目が合った二人の青い瞳だが、Aの方が先に逸らしてしまった。


「急に故郷帰るって言い出したと思ったら何?何処でコイツと知り合ったわけ?金でも握らされた?」
「私の方が金持ってる」
「ンだとこら。こちとらえいりあんはんたーっつー立派な平和活動してんだわ。どこぞの宇宙海賊(笑)と違うんだわ」


ピキ…と、彼女のこめかみが動いた。


「ほォ、赤字続きのヒーロー気取りが何言ってる。まだお前の息子の方が上手くやってるぞ。ちゃんと給料出てるし」
「黙れシスコン」
「シスコンで何が悪い」


始まりかけた口喧嘩。そんな時、二人の横顔スレスレに飛んできた二発の銃弾。
ロボットの如くグギギ…と、兄妹の方を向けば目の前には番傘の銃口が顔の目の前にガチャッと嫌な音を立てて構えられていた。


「「話を聞け」」
「「……はい」」


簾の奥から出てきた男は、ざまぁねぇなとでも言いたげな表情を浮かべ馬鹿共見つめる。


「いやぁ、頼りになる娘と息子を持ったな」
「ジジイ殺す」
「嬢ちゃんそこの金髪もっとシメとけ」
「任せるネ」


そんなバカ達の横のソファに座る銀時、新八、阿伏兎とアキ。


「仲良いですねぇ〜」
「……僕にはとてもそう見えませんが」


バカを眺めるアキに新八は苦笑いを浮かべながら突っ込む。急な展開にツッコミ担当の彼のツッコミも鋭さが無くなっていた。

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yuuna1202(プロフ) - 本当ですか!嬉しいです!! (2020年12月8日 11時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna1202(プロフ) - 私この小説を応援してます!補佐さんが呪術廻戦に転生するのも見てみたいなと思います!? (2020年12月7日 19時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なな | 作成日時:2020年7月17日 23時

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